企む職員室。[studioあおブログ]

企みつつ、育てています。

【イベントレポート】11/17(日) 「エデュコレ2019 in 関西」 にてブース出展&ロールモデルトーク

11/17(日) に、神戸で開催された「エデュコレ2019 in 関西」に参加してきました!

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今回はそのイベントの様子をざっくりお届けしたいと思います~。

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焚き火を見ると、充電される。 -代表のひとりごと🍵

焚き火って、人を引き寄せるんですよね。

小学生の時のマイブームは、焚き火。
もう楽しくて楽しくて、毎日焚き火するくらいにハマっている時期がありました。
でね、これを言うと「いや、毎日焚き火って、そんなんどこですんねん!」って、心の中でツッコむ人いると思うんですよ。

あのね、言わしてもらいますけど、
これだけは言わしてもらいたいんですけど、
ずっと言おうと思ってたんですけど、

僕はね、めちゃくちゃ田舎出身なんです。

地元は北海道の浦河町ってところで、北海道の外れ。その町のそのまた外れに住んでいたんで、家の周りは恐ろしく田舎なんですね。
どれくらい田舎かというと、家の外で「夏色」熱唱しても全く怒られないくらい。B’zもいけるくらい田舎です。
そもそも200メートルくらい先まで隣の家がない。
もうそうなってくると「隣」ってなんだっけ?って感じですよね。

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まあ、こういう何にもないところで育ったわけですから、火を焚く場所なんて腐るほどありました。
一時期は毎日毎日火を焚いて、それを眺めて、火が弱くなったら薪をくべて、強くなりすぎたら鎮静化して、眺めて、火が弱くなったら薪をくべて、……と言う本当にただ火を焚くだけの繰り返しだったんですが、楽しかった。
いつの間にか友達もハマっていて、「今日お前んちで火焚いていい?」みたいな、一歩間違えれば放火魔みたいなセリフも日常的に使われていました。

 

でね、なんでそんなにハマってたのか考えたんです。
何故かはよくわからないけど、火を見るのが好き。見ていると落ち着く人って結構いる。これなんか理由があるんかなと。

で、仮説を思い付いたんです。
多分、人ってね、エネルギーの大きいものに引き寄せられるんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 


……あ、いや!違いますよ!念のため言っておきますけど、スピリチュアルな感じのやつじゃないですよ!入信してないです!
僕はどちらかというとロジカルな話の方がしっくり来るタイプです。円周率とか大好きです。

 

火って、燃えてるじゃないですか。つまりめちゃくちゃ熱エネルギー、光エネルギー出してるってことです。
だから、火があるとあったかいし、周りも照らされる。
焚き火くらいになるとかなり火も大きいから、日常的に触れるものより大きめのエネルギーと言えます。

さらに言うと、クラブとかフェス行く人いるじゃないですか。
ズンズンファンキーなミュージックを聴きに行ってるじゃないですか。四六時中このリズムに夢中なわけですよね。あれって僕的に言うと、大きな音エネルギーを受けに行ってると言えちゃうんです。
クラブとかフェス行かない人でも、大きな音のする方って気になったりする。

挙げ句の果てに、ナイアガラの滝とか見に行くじゃないですか。わざわざお金と時間をかけて。
あれって要は落下なわけです。つまり運動エネルギー。水が落下しに行くの見に行ってるわけです。
もしくは、その地形が出来上がるまでにかかった膨大な運動エネルギーの名残を見に行ってるんですきっと。

おまけに言うと、晴れの日の方を好む人の方が、曇りや雨の日を好む人より多い。これも太陽のエネルギーじゃんって思って。
つまり、人間ってそういう大きなエネルギーを見て、感じることで、
感動して少しエネルギーを分けてもらう「充電」みたいなことが起こってるんじゃないかなと思うんです。

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……いや、あのね、わかってます。
ここまで読んだ人が「なんか川村やべーな」って思ってる事は。
「やべーこと言ってんな」って感じはわかってるわけですよ。
でもね、僕は別に沢尻エリカさんと知り合いじゃないし、電気グルーヴの一員でもないのでそこは信じて欲しいです。




僕のこの仮説が正しいかは別として、なんか割といろんなことをこのフレームに当てはめたら考えやすそうだなって思いまして。
いいこと気づいたな〜と悦に入っていたんですが、そしたらさらなる仮説が出てきたんですよ。
結論から言うと、相対的にエネルギーの大きい人が教育的価値の高い人間になりやすいなんじゃないかと言う、割と仕事に役立つ話です。


ここで言う「エネルギーが大きい」ってのは、何も
ウォォォォおおおおおおお!!!!お前らー!!!!全国優勝するぞぉぉぉぉぉおおおおおおあああおあおあああああっっぴいやああああ!!!!!!!!!!

みたいな感じの人だけでなく、
自分が面白いと思うものを持っている人というか、世の中を楽しんでるなって人というか。

そういう人っているじゃないですか。何かに高いモチベーションを持っていて、時間や労力を注いでいる人。
その姿勢が見えている人の方が、子どもたちが学ぶものも多いんじゃないかなと。

よく「熱意のある先生」って言葉を聞くと思うんですが、なんかそれとは少しニュアンスが違います。
教育に関わる人の多くが、子どものために、ああしてあげよう、こうしてあげようとか、何かテクニックを覚えたり、一生懸命「うまい先生」になろうとするんですよね。そういうことではない。
そういうのもめっちゃ大事なんですが、それよりもまず、自分が楽しんでいる姿を見せられるか。と言うのはすごく大事なポイントだなって話です。

念のために言うと、昭和的なパワハラっぽいエネルギーのことでもないです。
他人に向ける攻撃的なエネルギーではなく、他所に発散されているみたいで心地よいエネルギーのこと。焚火の火だって自分に向かってきてたら熱いですから。

今、教材で取り扱っているテーマでも、別にそれ以外でもなんでもいいんですが、その人自身からエネルギー出ているかってところが重要で、それが出ている人ってたいした理由もなくなんだか一緒に楽しくなったり、もっと話聞きたくなったりする。
子どもたちは、そのエネルギーに触れて、充電して、自分もああなりたいなとか、こうしてみたいなと、エネルギーを自分からも出すようになるんじゃないかなって思うわけです。

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「この世の中は生きるに値する」って口だけ言ってもダメなわけです。この世の中を楽しんでそうな人が言ってたから刺さったわけです。

style.nikkei.com



飲み仲間の国語の先生、仙さんは「背中を見せる教育」と言う風に表現してました。
子どもの方を向いて何かを教えることではなく、自分が楽しく何かをやっている姿を見せるのだと。

twitter.com


同じく飲み仲間の合同会社なんかしたい大さんは、運営する小中高校生向けの塾の中で、大学生が様々なプロジェクト行っています。
曰く、生徒に「何やりたい」と聞くのでなく「まずは自分が語れ。自分の火が燃え上がっていたら、いつかちゃんと飛び火する。」とのこと。

twitter.com


この二人の話と、エネルギーの仮説が、僕の中でバチコーンとハマったわけです。
よくよく考えたらうちの教室でも人気なのは、若手研究者さんに教室に来て講演してもらう「Bro.」という企画授業なんですよね。
取り扱っている研究テーマから、なんでそれに興味を持ったから、どんな紆余曲折があってそこにたどり着いたか。などなどのお話をしていただきます。親御さんの参加率も高いです。
これが面白いのは、その人のエネルギーが高くて、その人が取り組んでいる背中が見えるから。彼らは子どもらになんかやらせようって気はないんですね。ただただ、自分が好きで、楽しみながら、自分のテーマに取り組んでるだけなんです。


要は生徒の今やってることとか、この世の中を自分自身が楽しめていないのに、
子どもらに「頑張れ」とか、「やった方がいいよ」って言っちゃってないかな?って話です。
まずは自分が全力で楽しむ。
高いモチベーションを持って、何かに取り組む姿をチラ見せする。
これ大事です。


嗚呼、なんだか力尽きて尻すぼみな文章に……。僕のエネルギーもまだまだですね。
焚き火のような人になりたいものです。川村でした。

ゲームにハマっている子、との付き合い方。-代表のひとりごと🍵

代表の川村です。
夏頃からポケモンGOにハマっていまして、ずっとやっているんですね。
知ってますか?ポケモンGO

スマホの位置情報を使ったゲームで、昨日で実際の街を舞台にポケモンの世界が楽しめます。AR(Augmented Reality:拡張現実)という技術も使われていて、ポケモンが現実世界にいるように感じることもできます。
巷では「位置ゲー」と言われているらしく、ゲームのために歩く量が増えるから、健康にもいいんだとか。

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元はstudioあおでチラシ投函やってみよっか。となった時に、ただポスティングするだけではつまらないので、何か楽しくなる方法ないかな。とスタッフとみんなで始めたのがきっかけなんですが、気付けば4ヶ月くらいずーっと続けています。

そもそもゲーム自体全くやらないので、僕にしてはかなりレアなことなんですが、続けている理由はスタッフの柴くんの
「てつさんどうせすぐ飽きるから、飽きたら追い越せますね」って言う一言なんですね。

ムカつきますよね。まるで僕が飽きっぽいみたい。何かをコツコツやるのが苦手みたいじゃないですか。
ブログを始めても3日坊主で終わったり、急に料理に凝ってすぐやめたり、クリーンデスクが1週間と続かないみたいじゃないですか。

まあ実際そうなんですけどね。
川村は
結構飽きっぽいんです。

多動っぽいと言うか、すぐ新しいことをしたくなると言うか。
ガーっとやってすぐ興味を失う。そんなところがあります。
実際ポケモンGOもリリース当初に初めて、1週間でギャラドス4体つくって飽きました。

ただ、そんな僕なんですが今回は結構しっかり続いていて、この4ヶ月間ほぼ毎日ポケモンGOをし続けました。柴くんにムカついたから。
カントー地方の151匹を集めるまでやめないぞ。と、堅い決意を持って、ずっと続けているわけです。なぜなら柴くんにムカついたからです。
たまにもうめんどくなってきたなーと思う時もあるのですが、地道に続けているわけです。理由は。控えめに言って。柴くんが。ムカついたんよ!!!

 

まあ、理由はともあれ、モチベーションめちゃくちゃ高くなってたんですね。
結果、この4ヶ月間、毎日毎日ポケモンGOしました。
なんなら通勤方法が徒歩に変わりましたし、帰り道のルートも遠回りに変わりました。
1週間に大体50キロ近く歩くんですね。4ヶ月毎週50キロ歩くと、大体850キロくらい歩くの。
それって大体北海道から東京まで歩いてかかるくらいなんですよ。歩いて上京するくらい歩いてるんですよ。

なんならちょっと昼間仕事サボってポケモンGOしてたくらいでした。
「今ミュウツー出てるみたいなんで、ちょっと行ってきます。」みたいな。


ほんで100日余り続いた今、あとほんの少しで目標達成なんですが、ここで一つのことに気づいたんです。

あれ、僕、全然飽きっぽくないじゃん……。って。
僕って意外と粘り強く物事に取り組めるんだな、と。ちょっと自分を見直したんです……。
なんならコンプレックスになっていたわけですよ、自分の飽きっぽさが。
どうせ僕は何も続けられないしな……。中途半端だしな……。と、何かを始める時に「どうせ僕なんか……」とちょっと臆病になる感じだったんです。

ところがポケモンGOは100日続きました。北海道から東京まで歩いたわけですよ。スカイツリーが見えました。
たかが、ゲームで何言ってんだって思う方もいるかもしれませんが、
実際100日何かを続けるって大変じゃないですか。よくがんばってんな、僕。と。ふと気づいたんですよね。

一度「できんじゃん、僕。」みたいに考えだすと、なんだかドンドン自信が湧いてきて
「よく考えたら僕、studioあお3年半続けてるじゃん。」とか、
「1000日以上毎日子どもに会い続けてるじゃん。」とか、
「なんなら28年間毎日呼吸続けてるじゃん?偉くね?」とか、
ちょっとヤバイくらいまで自己肯定感上がってたんですね。で、それがきっかけで
じゃあ、ノートを毎日つけるのまたやってみようかな。とか、
ブログ書き出してみよっかな。と、
前よりちょっとだけ前向きに、仕事頑張れるようになってるんですね。
100日くらいだったら、よほどしんどいこと以外は続けられるんじゃないかな。と、思うようになったわけです。

 

 


これめっちゃ大事なんじゃないかなと、ふと思いまして。
題材はなんでも良いんですが、めちゃくちゃやり込むとか、長い期間続けるとか、そういう深いのめり込み状態を経験してる人の方が、仕事でもより高い集中度や、粘りを発揮しやすいはずです。あの時あれくらい頑張れたし、今回も頑張ろう。みたいな自分を信じる根拠を持っている。
部活とか受験がうまく自分の性質に合っていた人には理解しやすいかもしれません。
大切なのは「ハマる」を感覚的に知っているか。何かでめちゃくちゃ高いモチベーションを経験をすることであって、内容は一旦置いておいていいはずです。


なんでも手に入るようになってきているこの時代に、一番手に入りにくいのはモチベーションです。
そして、テクノロジーがあらゆる能力を平均化していくこれからの時代で、一番大事なのもモチベーションです。

好きなことからでいいので、めちゃくちゃやり込む。決めた目標を達成する。これにはちゃんと再現性がある。
やってることじゃなくて、出てるモチベーションの量を評価する。ってすごく大切だし、それを最大化する仕組み・文化を作っていきたいと、僕は思っています。


子どもが一生懸命ゲームとか、なんかやってると、
ついつい「くだらないことやってないで、さっさと勉強しなさい!」とやってる内容で見てしまいますが、
「そこまで熱中してるのはすごいね」だったり、
「やるならとことんまでやってみな」という、モチベーション自体を否定しない言葉がかけられる人が増えると、世の中のモチベーション総量増えるはずだと、僕は考えています。
どうせ「やめなさい!」って言ってもなかなかやめませんからね。



と、いうことで柴くん、きっかけをありがとう。プライドとは、かくも人を刺激するものなんですね……。
それではまた近日中に書きます。ピッピカチュウ

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柴くんです(左)。普段はとってもいいやつです。




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studioあおも、スタジオアルも、寺子屋LABOも、やってる内容と同じくらい大事にしてるのはモチベーション。
立命館で始まったstudioあおの姉妹教室「スタジオアル」。じわじわと生徒集まってきました。応援よろしくお願いいたします。
ところでなんで「姉妹」なんでしょうねえ……。

www.studio-aru.com

 

中1釣り師です。 2019/7/23兵庫突堤の釣果データをまとめました。

 

studioあおの中1釣り師です。僕は魚釣りが大好きで、よくお父さんと釣りに行きます。

これまで沢山の魚を釣ったことがあります。例えば、和歌山県の堤防で100センチの太刀魚を釣ったことや、兵庫県では約50センチのアナゴを釣ったことがあります。沖縄県では、約50センチのとても大きい熱帯魚を釣りました。

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僕が一番オススメする海は、和歌山県鳥取県の海です。キレイな海はたくさん魚がいます。魚釣りを初めてする人は、サビキ釣りをすると沢山釣れるので是非、魚釣りをしてみてください。

 

今回僕がなぜブログを出そうと思ったかと言うと、このブログで「兵庫突堤ではどんなエサで何が釣れるんだろう」と疑問を持っている人に釣れるエサと釣れる魚を知ってもらい、実際に釣りに行ってもらいたいなと思ったからです。

7月23日に、あおのメンバー5人で兵庫県の神戸市にデータ収集の為に釣りに行きました。

釣りの条件は、下の画像の通りです。

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エサの種類は、「シラサエビ・オキアミ・アオイソメ・イシゴカイ」です。

シラサエビは約500円、オキアミは約800円、アオイソメは2つ買って

1000円、イシゴカイも2つ買って1000円分購入しました。

 

釣果は下の画像の表になります。

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結果、合計84匹釣れました。最も釣れたエサはオキアミです。

そのオキアミで釣ったアジをエサにして、ツバスも釣れました。また、メバルはシラサエビでしか釣れませんでした。

 

今回のデータ収集を振り返ってみて、この日の天気は、雨のち曇りで最高のコンディションで、非常に釣りやすかったです。 一方で今回は予算を調節することや、釣りの仕掛けを作るのが難しかったので、次回はもう少し予算をおさめて、計画どおりにデータ収集をしていきたいです。

 

兵庫突堤では工事現場が多く、立ち入り禁止の場所が増えたことで、釣りができる場所が減っていますが、アジやサバがたくさん釣れます。特にサビキは沢山釣れます。是非行ってみてください。

 

しんどいのは、“居ていい場所”が少ないからね。~後編~

子ども関連のお題に、あたしが好きに答えるコラム連載。前回に引き続き「ブルーハワイ」

前回のブログはコチラから。

stud-io.hatenablog.com

“居ていい場所”が少ないとしんどいよね、ってお話でした。今回はその後編で、じゃあ居ていい場所を増やすにはどうすればいいか、というお話を。

 

ちょっとこのブログのタイトルみすったなと思っていて。居ていい場所が少ないとしんどいよね、って言うより、「居ていい場所が多いと生きやすいね」のほうがしっくりくるなと。そんなわけで、”居ていい場所“が多いとどんないいことがあるのかを一週間考えてみました。

1 面白いことに出くわしやすい
2 ストレスから逃げやすい
 

かなと。やっぱ面白いんすよ、場所が多いと。ノリ、話題、言葉づかい、人生観とか、それらイッサイガッサイが場所によってほんと変わるのです。テニサーの場所に行けば、未だにウェイウェイ飲んでゲスい話題で盛り上がれる。教育系の場所に行けば、こういう世の中は面白そうでそのためにはどうすればいいかって議論ができる。アーティストの場所に行けば、この作品のここが面白くてここが発明でみたいなカルチャー話ができるし。外資系の場所に行けば、あの企業のマーケティング戦略はここがWorkしててみたいなビジネスなトークができる。

 

ビジネス会話?はいはい意識がお高ぁござんすね、とか。ウェイウェイ飲みとかいつまで学生ノリやってるねん!とか。そう思う人は、その場所から逃げればいいんです。それが②です。まわりの顔色うかがって愛想笑いせんでええのです。居たい場所を選んで、ひょいひょい移住していけばええの。

 

どうすかね。なんとなく、居ていい場所が多いほうがお得そうやなって思てもらえましたでしょか。ほじゃここから先は、自分が中・高生やったときに、どうしたら”居ていい場所”を増やせてたのかな~ってのを考えてみます。そのへんの年ごろの子らと、そのへんの年ごろの子どもをもつ親御さんに読んでもらえたと。

 

まず前提として、”居ていい場所”を増やすのは「しんどさが伴う」ってことを知っておかないとなって。

 

「面白い」と「楽しい」って言葉があります。あたしはこれを使い分けるようにしていて。「面白い」ってのは、知らなかったことやできなかったことを乗り越えたときの心地よさのことで、未知のことに挑戦するイメージ。行ったことないライブハウスに行って初対面の人と仲良くなる、みたいな。「楽しい」ってのは、こう行動すればこんな心地よさが待ってるよねってわかっている状態のことで、既知のことを繰り返してるイメージ。仲良しのグループといつもの話題でワイワイ盛り上がる、みたいな。要は、心地よさを求めるときにしんどさが伴うかどうかの違いです。

 

“居ていい場所“を増やすというのはこれでいうと、「面白い」ことに入ります。知らない場所や、知らない人のとこに飛び込まないとダメなわけで。となると当然、恥をかくし、足を動かさないといけないわけで。もっと言うと、そこへ行くには時間もかけなきゃいけないし、お金もかけなきゃいけない。そう、楽ではないのです。

 

ちなみに、「居ていい場所には困ってないけどできれば増やしたい。でもなかなか行動に移せない。」って人は、今の場所がそれなりに楽しく心地がいいから動かないわけです。愛想笑いしたり友達の買い物に付き合ったりするのはつまらないけど、なんだかんだ楽しかったりもするからまぁいいか~、って。そういう人が、場所増えたほうが面白いんやったら、めんどくさいけどやってみるか~って一人でも思えたら、このブログは成功です。社会人なりたてのあたしもこれでした。

 

一方で「居ていい場所が一つもないけど、なにも行動できない」って人は何を考えているか。ちょっとあたしの話を。小学校の頃1か月程いじめられていて、居ていい場所がひとつも無いと思っていた。でも何も行動できなかった。このときあたしは、「親にバレるのが恥ずかしい。先生に言うのが気まずい。」って考えていて。もし昔のあたしに何か言えるのならば、子どもが頼ってくれへんのは親としてむちゃんこ寂しいし悲しいよ、って言う。子どもがハッピーに過ごせるように、と願っているのが親だ。あと、いじめって“運”の要素が大きいとあたしは思っていて、自分の子どもの運が悪いことを恥ずかしんだり怒ったりする親はいないでしょうよ。

 

話を戻しますです。”居ていい場所”を増やすと面白くなるってのと、それにはしんどさが伴う、って前提を知ったところで具体的にどうすればいいのか。初めにぶちあたる壁って、どこに新しい場所があるのか?ってことなのかな。だとすると…

 

A.好きなものがある・得意なことがある人:そのジャンルの人が集う場所へ

B.好きなものがわからない・得意なことがわからない人:身近な大人に聞く

 

これかなと。自分を受け入れてくれる場所であるなら、リアルかリアルじゃないかは、この際どっちゃでもええです。SNSやオンラインゲーム上でも、そこが“居ていい場所“として機能するならいいです。“居ていい場所”って、リアルであれオンラインであれ、何かしら自分を肯定してくれる場所のことで、「お前とおったらおもろいわ」って言ってくれる場所なわけで。

 

Aの人たちは、好きなジャンルの人たちが集まる場所を探して、そこに行く。それだけかなと。音楽好きなら、ライブハウスでもいいし、そういうネット上のコミュニティでもいいし。で、また他のジャンルにも興味が出てきたら、得意なことができたら、その人らが集う場所を探して行く。その繰り返しなのかなって。

 

難しいのはBの人で、何が難しいってAの人と違ってどこに行けばいいかがわからない。そんときゃ、身近な大人に「なんかまわりに面白い人ら集まるとこないすかね~」って聞くのがカロリー低くて、早いのかなって。学校の先生でも、親でも、友だちのお兄ちゃんでもなんでもいいのだけど、なんとなく世界が広そうな人。”居ていい場所”を多く持つ、面白そうに生きてそうな人。そういう人に紹介してもらうのが早いと思いますです。あたしは高校の近くにアラタコスって店があって、そこのマスターは赤犬ってバンドの人。店に集まってくる人らは映画監督とか役者さんとか、カルチャーむんむんの人らがいっぱいで。「あたしこういう界隈の人らと仲良くなりたい!」って思ったのでした。って考えると、子どもに聞かれたときにつまらん返ししかできない大人には成りたくないもんすな。

 

紹介してもろて、行って会って、合わんな~と思たらすぐ撤退。面白かったらひょこひょこ顔を出すようにする。その繰り返しがええなと思います。もっと言うなら、「studioあお」行けばいいと思いますよ。あそこ自体も”居ていい場所”になりうるし、スタッフとかめいめいが面白い場所とか人を教えてくれるはずで。

 

AもBもいずれにせよ、とりあえずやってみてからです。面白くなかったらどうしよ、とか。仲良くできひんかったらどうしよ、とか。やってみなわからんので、もうやりましょ。めんどくさいを賭してでも、得られる面白さのほうが大きいすよ。

 

ちなみにあたしは”居ていい場所”をつくるのたぶん上手いほうで。あたしが一番大事にしてるのは、「すぐ電車に乗る」こと。面白いイベントがあるとか、面白い人と飲んでるけど来る?とか、そういう愉快そうな匂いがしたら、どんだけめんどくさくてもすぐ電車に乗る。とにかくすぐ行く。イマイチやったらすぐ帰る。これだけはとにかくルールにしていますです。

 

書を捨てよ、街へ出よう。今宵も終電で京都へ向かう。f:id:stud-io:20190908182555j:image

【イベントレポート】大学生から見た、各チームの子どもたちの表情って?④

 8/24(土)に立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催した、第2回 いばらきSDGs まちづくりアイデアコンテスト。
子どもたちとチームを組んで、1番近くでまちづくり考えた大学生だからこそわかる子どもたちの良さや、こうしたらもっと良い議論ができるかも!という点について、インタビュー形式でお届けする記事第4弾です!
(③はこちら☟)

stud-io.hatenablog.com

 今回は3チームをご紹介していきます!
まずは、サバゲ―で二つの問題を解決しようと考えたチームから☟

自然サバゲ―実施で、環境と子どもたちの生活モチベーションを維持せよ!

こちらの提案をしたのは、小5の男の子ふたりチーム。
それぞれが異なる問題意識を持っていて、ひとりは
「都市部には、少し涼める木陰が少なくて、自分の家の近くでも緑が減ってきている気がする!」
と社会や環境に関する問いを、もう一人は
「家では自分を出せる子が、外ではおとなしくなってる気がして、そういうネガティブな態度は周りにあまりいい影響を及ぼさないと思う」といった、オリジナリティを備えつつ核心をついた問いを見つけました。
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ふたりが見つけた問いをどちらも解決すべく考えたのは、
「今ある自然を活用したサバゲ―を実施する」というアイデア
サバゲ―料金で自然を維持する費用をゲットしつつ、子どもたちのモチベーションも維持しちゃおう!とのことでした。
「ゲーム」という子どもたちにとって魅力的なコンテンツと、環境問題を解決するという一石二鳥なアイデアを考えたふたりとチームを組んだ大学生からは…

Q.最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.落ち着いた表情と問題意識の社会性の高さから大人びた印象のひとりと、問題や目的意識の発想が自由で笑顔が絶えない様子から、天真爛漫な印象のひとり。
最初は対照的に見えたふたりでしたが、お互いの意見を尊重し、さらに相手の良さを吸収して身につけていって、議論中にふたりとも大きく成長していったように感じられました!f:id:stud-io:20190903213326j:image

Q.ふたりの取り組みに対してはどう感じた?
A.ひとりは周囲をよく観察して丁寧な言語化をする姿勢が、もうひとりは客観的にアイデアを良いと判断する理由を提案できる姿が素敵でした!
ゲームに疎いスタッフが用語を理解していないことを察して丁寧に説明してくれたり、
スタッフのアイデアにゲームの視点をプラスしてより魅力的な提案をしてくれたりと、自分の良いところを活かして議論を進めていく姿は頼もしく、これからも続けていってほしいと思います。f:id:stud-io:20190903213239j:image

Q.ふたりがもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.自由で豊かな発想を、短時間で論理的に言語化できる力を伸ばしていくことが大切なんじゃないかと思います!
今回は、お互いの良い部分で少し足りない部分を補い合えていたので、良い部分をさらに伸ばしていくとともに、客観的にアイデアの有用性などをプレゼンしていけるといいのかなと。
これができたら、もうふたりは無敵だと思う!笑


地元の食材で給食を作成!地元愛と地産地消率UPせよ!
このアイデアを考えたのは、小学6年生の女の子。
日常生活で困っていることを考えたときに、「給食で茨木市の特産品が出てこない!」という問いが出てきたところから、この問題を解決することにしました。f:id:stud-io:20190903213345j:image
地元の食材を給食に取り入れるにはどうしたらいいか?など、わからないことがあればすぐに調べたり、詳しい人に電話で質問したりと、情報のソースも非常にしっかりしているアイデアで、具体的な給食のメニューも考えて提案をしました。

そんな彼女とチームを組んだ大学生からは…☟
Q.最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.最初は、大人しそうでちゃんと話し合いができるかな…?と思っていました。でも、徐々に打ち解けていって、自由な発想がどんどんでてくる状態に!
まとめる時間が少し足りなくて焦っていた部分もありましたが、プレゼンの準備もしっかりして、準備した通りにばっちりプレゼンできたと思います。
丁寧にまとめているところに、真面目さと責任感の強さを感じましたね。f:id:stud-io:20190903213402j:image

Q.彼女の取り組みに対してはどう感じた?
A.議論の中で素敵だなと感じたことは、物事の背景をしっかりと捉えたうえで提案をできることです。背景をしっかり伝られることは、相手の理解を得られやすいことと同義なので、これからも続けてほしいです!
また、プレゼン中は原稿を見て話すのではなく、聞いてくれる人の目を見て話すと決めていたので、決めたことをしっかりやり切れることも素晴らしいと思いますね。
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Q.彼女がもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.
思いついたアイデアをより実用性の高いものに落とし込んでいけると、今よりも社会人に近づくと思います。
準備力の高さや、物事の背景を考えて伝えられる姿勢はそのままに、「じゃあこれを実際にやってみるには、どんなことをする必要があるんだろう?」を考えてみてほしいです!!

新バスルートで茨木市を持続可能な地域に!

このアイデアを考えたのは、小学4年生の男の子ふたりチーム。f:id:stud-io:20190903213932j:image
自分たちが茨木市で困っていることをたくさん出したうえで、誰のための問題を解決することにワクワクするか?を考え、ふたりのおじいちゃんおばあちゃんが一番幸せになり、さらに新しい可能性を生み出せるアイデアを提案することにしました。
彼らが考えたのは、おじいちゃんおばあちゃんが簡単に移動できる手段を見つけることで、新しい楽しみを生み出すこと。
今バスが通っていないところに新しいルートを敷くことで、移動がしやすくなると考え、このアイデアを提案することに!
このアイデアは、JR西日本賞を受賞しました✨f:id:stud-io:20190903213720j:image

 

そんなふたりとチームを組んだ大学生からは…
Q.最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.ふたりとも緊張はなく、アイデアがどんどん出てくる様子でした。
途中で興味が散ってしまうこともありましたが、iPadを有効に使ってアイデアの信ぴょう性を高めたり、プレゼンも自分たちで一から考えて図を作ったり原稿を作ったりと、最後までやりきることができたと思います!f:id:stud-io:20190903213826j:image

Q.ふたりの取り組みに対してはどう感じた?
A.議論では、ひとりは積極的にアイディアを出してくれて、また煮詰まるとアドバイスを求めてくれてるので、円滑に議論しやすかったです。
また、もうひとりはiPad茨木市のバスの路線図を調べる際に、欲しい情報を的確に調べ出すスピードがものすごく早くて調べものに時間を取られずに済み、とても助かりました。
お互いが得意なことを活かして議論を進められたと思います!f:id:stud-io:20190903213911j:image

Q.ふたりがもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.
周りの人から良いアドバイスをもらいながら、ニュースなどを見て情報をたくさん仕入れていくと、物事を考える時の視点を増やせて、さらに良いアウトプットができるようになると思います!
また、提案に対して深く質問されたときにしっかり答えれるよう、常にものごとに対して「なぜなのか?」を考えることができるようになれば、今持っている知識を最適に使えるようになると思います!


8/21の「第2回 いばらきSDGs まちづくりアイデアコンテスト」のイベントレポートは、今回で終わりになります。
斬新で面白いまちづくりアイデアがたくさん出てきて、スタッフも度肝を抜かれたイベントとなりました。

第3回イベントの開催は、9/21(土)!
参加者もまだ少し募集しておりますので、ご興味のある方は下記フォームよりお申し込みください~!

https://forms.gle/7va4zcxqKEYFR4hi6

【イベントレポート】大学生から見た、各チームの子どもたちの表情って?③

8/24(土)に立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催した、第2回 いばらきSDGs まちづくりアイデアコンテスト。
子どもたちとチームを組んで、1番近くでまちづくり考えた大学生だからこそわかる子どもたちの良さや、こうしたらもっと良い議論ができるかも!という点について、インタビュー形式でお届けする記事第3弾です!
(②はこちら☟)

stud-io.hatenablog.com

 今日は3チームご紹介します~!

まずは、茨木市に住む外国人の住みやすさを追求したチームから…!

外国人が住みやすい茨木市を実現せよ!
こちらは、中学年1生の男の子が提案したアイデア
彼は中国語と日本語の2か国語を話すことができるため、日本語を話せない海外の人達をサポートしたいという気持ちを人一倍強く持っていました。f:id:stud-io:20190902215200j:image
普段から駅やコンビニで日本語が話せず困っている海外の人の姿を見ることも多く、日本語を話すことができないたくさんの外国の方が困っている!という気づきから、海外の人がより良い日常生活を送ることができる街になるためのアイデアを考案!

そんな彼と一緒にチームを組んだ大学生からのコメントは…☟

Q.最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.最初はおとなしくて、そんなに発言しない子なのかな?という印象を持ち、僕の方から積極的に話しかけて主導していこうと思っていました。しかし、僕の方から質問していくと、彼は自分が日常生活で感じた日本語を話すことができない海外の人達の暮らしにくさを感じたことやもっと海外の人が暮らしやすい街になって欲しいという気持ちを熱心に話してくれて!
 イベント後半では、自分の意見をより分かりやすく相手に伝えることを考えて発言できるようになって、自分の気持ちをすごく大切にし、かつ相手の気持ちを考えて行動という印象に変わっていきました。f:id:stud-io:20190902215242j:image
 
Q.彼の取り組みに対してはどう感じた?
A.彼はイベント当日、JR西日本の職員さんに対して、
「外国語に関する入社試験はどういうテストですか?」
「日本語を話すことができない海外の人に対するサポートはどんな感じですか?」
などと、次々に自分のわからないことを質問していました。
大人相手に堂々と自分の疑問点を質問している姿は特にステキで、わからないことをわからないままにせず、詳しい人に頼って解決しようという意識を最初から持っているところはこれからも生かしてほしい点ですね!f:id:stud-io:20190902215226j:image

Q.彼がもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.プレゼンの際には、「自分の原体験→課題と感じたこと→解決のアイデア」の順番に分かりやすく発表してくれました。分かりやすく説明する力が非常にあると思うので、さらに伸ばしていってほしいなと!
また、今回のイベントでは、自分の経験から感じた課題を解決したいという思いを強く感じ取ることができました。これからも自分の体験から感じた気持ちを大切にして日常を過ごしていくことで、自分だけではなくたくさんの人が感じる色々な課題を発見することができると思います。
今の姿勢を持ち続けて、よりステキな社会人を目指してください!

茨木の水環境を改善したい!ヌートリア捕獲大作戦
このアイデアを考えたのは、小学4年生の男の子。
彼は、最初から最後まで「自然環境の問題を解決したい」という強い思いを持っていて、特に川や湖などの水環境にこだわりを持っていました。
ヌートリアに問題を絞って考えた彼は、「ヌートリアはおいしいらしいけれど、食べたことのある人が少ないから怖いと思われがち」ということに気づき、試食会を開いてみんなにその味を知ってもらってから、捕獲作戦を実行するというアイデアを作成!
そしてこのアイデアは、茨木市長賞を受賞!f:id:stud-io:20190902214948j:image
みんなが避けようとするものを「食」に結びつけることで、茨木の環境保全と人々の食の充実を実現しようとしたところを評価していただきました。

そんな彼とチームを組んだ大学生からは…☟

Q最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.議論の最初、彼は「自然環境を改善したい」というスケールの大きな目標を持っていました。それだけ規模の大きなことを自分事として捉えられることは高く評価できる一方、出てくる言葉の1つ1つもスケールが大きく、頭でっかちな話が多い印象に。
そのため、今回は特に水環境に注目しようと決め、1つ1つの言葉を具体化していき、問題意識を少しずつとがらせていきました。
もともと彼は俯瞰的なものの見方がとても得意で、具体的でバラバラに集まる情報を「これがこうやって繋がりあって、おたがいに影響してこうなるのか!!」と明確に整理してくれました。
そんな中、「在来魚が産卵する二枚貝を、ヌートリア(外来のネズミ)が食べてしまう」という情報を得ると共に、「1人で努力するのは大変で、楽しくないとみんなは協力してくれない」という考えを得て、「ヌートリアの問題を楽しく解決しよう」と課題を絞り込むに至りました。
課題が絞り込めてからの作業は素早く、提案にもっていくまでの姿は頼もしかったです!f:id:stud-io:20190902215013j:image

Q
.彼の取り組みに対してはどう感じた?

A.彼と議論する中でとても優れていると感じたのは、彼の俯瞰した考え方と共感力です。
俯瞰した考え方に関しては、情報の流れを整理するのがとても上手でした。
また共感力に関して、「こうしたら魚は住みやすいよね」など人間以外も含むたくさんの視点から物事を捉えていて、これは他の班の発表と比較しても特に際立つ点だと感じました!
「想像したたくさんの利害を俯瞰して整理し、解決案を提案する」というサイクルが、今回の議論では出来がっていたように思います。f:id:stud-io:20190902215043j:image

Q.彼がもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.彼の良い所は「俯瞰」と「共感」ですが、今回の議論の中で少し手間取ったのは、問題を具体的に絞り込んでいく過程でした。
物事を大きく捉えられるぶん、「あっちも」「こっちも」と手を広げ過ぎて、抽象的な話をしている時間が議論の冒頭に多かったです。
もちろん、それは「俯瞰」なのでいい面でもありますが、過ぎれば机上の空論になってしまいます。
「俯瞰」と「共感」を持ったまま、物事を具体的に絞り込んで考える力が伸びると、彼は今以上に輝くと思います。頑張ろう!

道路で転ぶ人を減らしたい!でこぼこ道解決策の提案
この提案をしたのは、小学6年生の女の子。f:id:stud-io:20190902214636j:image
でこぼこ道によって、足があがりにくい高齢者や障害者の方がつまずいたり、転んだりしているところを見た経験から、この問題を解決することに決めました。
でこぼこ道を知らせるための看板作りをしたり、その道を均すための「砂募金」を行ったりすることで、資金があまりかからないような解決策を提案!

実現可能性の高いアイデアを考えてくれた彼女と一緒にチームを組んだ大学生からのコメントを見てみると…☟

Q最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.最初は少し緊張している様子でした。
ワークが始まり、住んでいる町ってどんな町?と聞いてみると、家族であるおばあちゃんが、少しのでこぼこ道でつまずいていること、自分が偶然歩いているときに障害者の方がつまずいているところを見たことがあるという話をしてくれて。
自分の身の回りのことだけでなく、他の人のために思いやる優しい子だなと!
徐々に打ち解けていって、自分の考えをはきはきとわかりやすく話してくれるようになったのが印象的です!
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Q.彼女の取り組みに対してはどう感じた?
A.自分自身の意見を自信もって話してくれて、年上にも臆せず話ができるところは彼女の強みだと思います。
特に道路についての政策を打ち出していたので、現実的にお金を使わなくても実行できる政策を考えました。何個も自分で意見を出してから、絵でわかりやすく説明してくれて、自分のイメージを言葉と図を使って分かりやすく説明するのがとても上手でした。
プレゼンに関してもその力を発揮して、相手に伝わりやすい資料づくりをスムーズに進められていてカッコよかったですね~!
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Q.彼女がもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.自分の意見をわかりやすく堂々と言えることは、すごくいいところだと思います!
でも、「やっぱりこの案は良くないからやめよう」ということが何度かありました。
それってすごくもったいない〜!彼女の考えには、他の人では思いつかないような面白いものがたくさんあるんです。
自分の意見に自信をもって、最後まで貫いていく姿勢を身につければ、これからどんどん成長していくんじゃないかと思います!


今回は、3チームのアイデアと大学生からのコメントをご紹介しました。
8/21に開催したイベントのチーム紹介は、次の記事でラストとなります!
明日の更新をお楽しみに~!

しんどいのは、“居ていい場所”が少ないからね。~前編~

子ども関連のお題に、あたしが好きに答えるコラム連載。今回は「ブルーハワイ」

 

京都にバレーボウイズという7人組のバンドがいる。あたしのなかでは、TUBEよりもよっぽど夏なバンドで、くるりよりも京都なバンド。余談だけど、バレーボウイズとなにか仕事するぞ、っていうのが作家として最初に立てた大いなる目標だった。

 

バレーボウイズが主催する「ブルーハワイ」というイベントが8月にあった。バレーボウイズまわりのバンドがたくさん出る京都のライブイベント。そこに行くと、話せる人がいる。友だちがいる。あたしにとってライブハウスは今や、あたしが“居ていい場所“のひとつになっている。

 

中学生のころ、あたしが居ていい場所は、「中学校」と「塾」だった。なんとなく学年の真ん中の方にいたあたしは、中学校内のグループやコミュニティを、わりかし自由に移動することができた。野球部、イケてるグループ、文化的なグループや、女子のとことか。EUのようにスムースに移動できた。

 

高校生になると、「地元」と「高校」と「予備校」が、居ていい場所だった。とは言え、地元とは少しづつ疎遠になり。高校は高校で、悲しいかな女子からばっちいものとして扱われていたので、野球部と、イケてるグループにひょこひょこ顔を出していた。

 

こう見ると、仮に野球部で嫌われたとしても、別の場所があるように思える。が、そういうわけではない。中学や高校というのは全員を覚えられるくらいには集団が小さいので、どうしてもグループとグループのあいだが近接してしまう。野球部でとんでも失態をおかせば、それはBluetoothてきに学校中に広まり、またたく間にすべての居場所を失ってしまうのだ。つまり、野球部、とか生徒会、とかグループが分かれていようと、場所としてのカウントは「1」。だから、いじめが苦しいとか、不登校とか、そういったものが高校生以下の子たちで起こりうるのは合点がいく。学校以外に“居ていい場所”がないからだ。あたしがそうだった。

 

“居ていい場所”というのは、自分でえらんで身をおける場所、という意。そこに居たかったら居てもいいし、居たくなかったら居なくてもいいし。そういう場所。この”居ていい場所”が多い人は、強い。そこで自分がハマらなかったら次の場所へいくことができる。肩の力をぬいて発言できる。なんだか楽に生きてるように見えるし、実際やっぱり楽なのだ。

 

大学へ進学した。そこでは、“居ていい場所”がグンっと増えた。

 

高校まではグループを場所としてカウントできなかったが、大学からはグループを場所としてカウントできる。大学は高校までとちがって、とんでもなく人が多い。(国公立はそんなことないのかしらん?)とにかく、グループとグループの距離が離れているので、どこかのグループでのっぴきならないことをやらかしても、大学全体を敵にまわすことは、あまりない。あたしには「高校」と「サークル」と「劇団」と「彼女」と…なんだかんだ学外にもぶわっーと居ていい場所があった。なんだったら居ていい場所が増えすぎて、“から家賃“を入れているような場所もたくさんあった。

 

なるほどと。上のステップへ進めば、”居ていい場所”は増えるんだなと。ならば、社会人になればもっと”居ていい場所”が増えるんだろうと。そう思っていた。

 

が、そんなきれいな一次関数は描けない。社会人になると、大学でつくった”居ていい場所”がふっと消えた。空地を見たときに、「あれ、前までここに何が建ってたっけ。」ってなる、あの感じ。あたしが”居ていい場所”は「会社」だけになった。

 

そして、いびつな構造が生まれた。お昼に怒られて心を痛めるのが「会社」であり、そのキズをいやすために夜飲みに行く相手が「会社」の人たち、という。心をいやすためにお金が必要で、そのために会社で働いてお金をもらって、でまた心をすり減らして。ここに悪夢の永久機関が誕生したのでした。

 

これなにも誇張とかなくて、ほんと社会人あるあるなんじゃないでしょうか。そうなんです。会社に入ってまた、中学とか高校のときと同じ構造に戻ったのです。

 

”居ていい場所”が少ないというのは、息苦しく、しんどいものです。何がきついかって、“依存”が生まれるからです。離れたくても、ここしかないから離れられない。なんとなくまわりに合わせてへらへら笑って、だまし騙しうまいことやっていく。そして心をすり減らしていく。

 

嘆いていてもなにもはじまらんので、なにかアクションを起こさないと。じゃあ”居ていい場所”が1つしかなく、そこに依存せざるをえない状況になったらどうしたらええか?その答えは、”居ていい場所”を増やす、それだけです。

 

いや、それをどうしたらええか聞いてんねん。

 

そうすよね、そこが知りたいんすよね。あたしも知りたいんです。なるだけ低カロリーで、それだったら自分でもできそうだ、みたいな具体案を。イイ答えが見つからないままに書き進めちゃったので、来週まで時間ください。あたしが思うこうしたらいいんじゃないでしょうか、を来週に出します。なんとなくですが、高校生以下の人は、大人にたよるのがいいのかなーって。

 

そういえばブルーハワイの伏線も回収しないと……。f:id:stud-io:20190901150332j:image

【イベントレポート】大学生から見た、各チームの子どもたちの表情って?②

8/24(土)に立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催した、第2回 いばらきSDGs まちづくりアイデアコンテスト。
子どもたちとチームを組んで、1番近くでまちづくり考えた大学生だからこそわかる子どもたちの良さや、こうしたらもっと良い議論ができるかも!という点について、インタビュー形式でお届けする記事第2弾です!
(①はこちら☟)

stud-io.hatenablog.com

今回は、4つのチームについてご紹介していきたいと思います~!

茨木市全体を観光スポットに!外国人観光客増加計画
「外国人が関西の観光をするときに、大阪~京都に移動してしまって途中の茨木では降りてくれない!」
茨木駅などの中心地に便利なお店が集まっている。ショッピングモールに行かなくても、家の近くでおしゃれな雑貨屋さんがあればいいな。」
この2つの問いを同時に解決したい!そう考えた小学6年生の女の子ふたりチーム。f:id:stud-io:20190830203737j:image
茨木駅周辺ではなく、住宅街の真ん中など言われなければ気づかない場所に観光地を作り、特殊なスタンプラリーを用意することで茨木全体を楽しんでもらえるアイデアを考えました!

そんなふたりと一緒にチームを組んだ大学生から、イベント中の印象を聞いてみると…

Q.ふたりの最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.はじめはふたりとも、茨木市の困りごとが思い付かないといった反応でした。
でも、考え方を少し変えて、今自分たちが幸せに生きている茨木市をもーっと良くするには、何ができるだろう?という角度から考えてみると、アイデアがたくさん出てきて!
1つのきっかけ(ひとつの事柄を色々な方向から見てみること)でアイデアが溢れてくることに、わくわくできるようになったにではないかと思います。
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Q.ふたりの取り組みに対してはどう感じた?
A.自分たちで考えて、時間がないから分担しようと判断したり、お互いにチェックして直前までより良いプレゼンにするために努力していた点が素晴らしかったです!
ふたりとも、ひとつひとつやるべきことをしっかり管理して、計画通り進めていく力が強いなと感じましたね。
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Q
.ふたりがもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?

A.茨木の良いところや悪いところ、名産品などがなかなか出てこなかったので、もっと日頃から自分の身の回りの地域、社会に関心を持ってみると、新しい発見があるのかなと思います!
日常の色々なところにヒントが転がっているので、そこに気づいて「なんでだろう?」と考えられるようになると、より面白い考え方ができるようになりそう~!

子どもが働くお店作りで、茨木のたくさんの人に幸せを届ける!

このアイデアを考えたのは、小学6年生の女の子。f:id:stud-io:20190830203935j:image彼女のピアノの先生から聞いた「JR茨木にはお土産屋さんしかない」という言葉から、若い人たち茨木駅周辺のお店にあまり来ないという課題を発見したそうです。
具体的にどんな人に来てもらえるかなどを、年齢や特徴などを細かく分析して考え、今はやりの「タピオカ」や「レモネード」などのドリンクや、給食で廃棄になる食材を利用したお弁当を販売するお店作りで、茨木の人たちに幸せを届けようと考えました。

そんな彼女とチームを組んだ大学生が感じたことは…☟

Q.最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.
最初はとても礼儀正しくおとなしい印象で、結構緊張しているように感じました。でも、そのうえでワクワクしてる感じも伝わってきて、わたしもつられてワクワクしちゃいました!
質問するとたくさん話してくれるのですが、自分の考えを話し始めるときに「これは間違ってるかも?」と感じることがあるようで、最初は発言を戸惑っていたこともありました。でも、だんだん後半になるにつれて発言してくれるようになり、彼女らしい発想で素敵なアイデアがたくさん出てきました。
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Q.取り組みに対してはどう感じた?
A.
議論の中で素敵だと思ったところは、課題を解決するというよりも、この人が喜ぶものは何か?を中心に考えていたところ。今回のアイデアでとても良かったところが、小・中学生への利益や食べ物ロスをなくせること、電車を使ってもらえること、地域との交流が深まることなど、本当にたくさんの人が喜んでくれるというところを意識していたところだと思っています。話し合っている中でも、わたしが持っていなかった新しい相手想いの視点をいくつも提示してくれて、改めて気づく部分も多かったです。
対象の人の気持ちになって考えられることが、とても素敵だな~と!
プレゼンのときはとても緊張していたけれど、ちゃんとみんなの方を向いて、課題から分かりやすく話せていました!
また、プレゼン資料も「みんなに見やすく・わかりやすく」をしっかり考えて作っていて、他者意識が強くて素晴らしいと思いましたね!
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Q.もっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.
彼女は、発言を少し躊躇してしまうところがありましたが、後半では少なくなり、アイデアもたくさん良いものが出ていました。なので、間違っている意見なんてない!と、失敗や周りの反応を恐れずに思っていることをたくさん発信していってほしい!
良いアイデアをたくさん持ってるし、なにより笑顔が素敵で話しててとても楽しかったので、自信を持ってほしいです!

「誰でも読みたい本が読める」まちづくりを、こどもたちで!
本を読むことが大好きな、小学6年生のふたりチーム。f:id:stud-io:20190830204028j:image
自分たちは学校の図書室で好きな時に読みたい本を借りることができるけれど、茨木市に住んでいる全員がそうではないことに気がつき、その状況を解決するための策を考案!
家が図書館から遠い人や、足が不自由な人、読みたい本が分からない人などのために、子ども配達クラブやおすすめの本カタログを作ることで、だれでも読みたい本が読めるまちづくりをしようと考えました。

そんなふたりとチームを組んだ大学生は、こんなことを感じていました☟
Q.ふたりの最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.
初めは2人とも緊張していて、、本を読むのが好きとか、フォートナイトが好きとかお互いの共通点を見つけていくうちに自然と会話が弾んで面白いアイデアもどんどん出てくるようになりました~!
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Q.ふたりの取り組みに対してはどう感じた?
A.
2人が「自分たちは満たされているけれど、他の人たちはどうだろう?」という、価値を与える側の視点から議論をスタートさせたことが非常に素敵だなあと。
社会人として生きていくうえで確実に必要となる視点なので、これからもその視点を忘れずに生活していってほしいです。
さらに、今イベントのプレゼンのトップバッターとして、緊張もある中堂々としたプレゼンができたことは、彼らにとって自信になると思うし、素晴らしかったと思います!

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Q.ふたりがもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.
今回2人が考えていたアイデアは、とても実装性が高く、社会貢献度も高かったように思います。このアイデアを実際に茨木市でやってみることで、ひとつの成功体験に繋がり、この先の将来で「計画を実行するには何が必要か?どんなことをしなければならないのか?」を考えて行動できる社会人になることへの足がかりになるのでは!


みんなが澄んだ空気を楽しめるまちを!茨木市の自然増加計画
この提案をしたのは、小学5年生の女の子。
親御さんの実家である富山県と比較し、茨木は空気が汚いと感じたことからこの問題を解決したいと考えました。茨木の交通量や、緑の少なさを原因として考え、茨木市の飲食店と提携することで茨木市の緑を増やそうというアイデアを思いついたのです✨
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そんな彼女と一緒にチームを組んだ大学生からのコメントを見てみましょう☟
Q.最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.
初めは、目を合わせて話してくれることが少なく、アイスブレイク用のゲームの時にはうまく話せず涙を見せる場面もありました。
でも、チームとして議論をしていく中で、新しい意見や、私では思いつかないような意見がたくさん出てきて、どんどん表情がイキイキしていったように思います~!
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Q
.取り組みに対してはどう感じた?
A
.
議論しているときは、自分の意見をしっかりと言える子だったけれど、みんなの前だと緊張してしまい、失敗をとても怖がっている様子でした。
そのため、プレゼンの時は大勢の人の前ではっきり話せるか少し心配していたんです。
でも、言葉をつなぎ合わせることが上手で、自分の言葉でみんなに伝えられることができていました。
緊張を乗り越えて、自分なりに頑張ったところがとっても素敵でした!
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Q
.もっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.
問いの解決策を考える際、金銭面など現実を考えてしまいがちなため、思い切った提案が欠けてしまっている部分があったのかなと思います。
実現可能性を考える力は強いと思うので、次からはもう少し頭を柔らかく、多方面から物事を考えられたら、もっとユニークで面白い案が出るのではないかと!


今回は4つのチームのアイデアとコメントをご紹介しました!
明日も同様に更新しますので、お楽しみに~!