企む職員室。[studioあおブログ]

企みつつ、育てています。

「studioあお」をテレビに  

 

 はじめまして。

構成作家をしてます、さこです。

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放送を見ていない方からしたら、なんのこっちゃ、やと思うので簡単に説明しますと、

2018年11月24日に、「京都インディーズ・ジョーンズ」というテレビ番組で、studioあおを特集しました。

 

この記事は、B面と言いますか、あまり語られないテレビ製作の裏側のお話です。

教室とはあまり関係ないのですが、「こういう人間も、studioあおには関わってるんだ」と興味の一端を担えたらいいなー、という思いで書いていきますね。

 

 「京都インディーズ・ジョーンズ」とは?

ボク、さこは「ヨーロッパ企画」という京都の劇団で作家をしております。

劇団なのでお芝居をつくるのですが、テレビ番組や映画、ラジオ、ゲームアプリと、なんでもつくっちゃう不思議な集団で、高校生のころからボクの憧れの存在でした。

そんなヨーロッパ企画では、2018年の7月からKBS京都にて、毎週土曜24:00~「京都インディーズ・ジョーンズ」というテレビ番組を製作していて、そこでボクは構成作家をしています。

大きな社会の仕組みにおもねらず、面白いと思うことを独自にグググとやっている、個人や組織を特集する、インタビューバラエティ番組でして。

https://mobile.twitter.com/indies_jones 

(「京都インディーズ・ジョーンズ」公式Twitter

 

「studioあお」を特集した理由

「あ、面白そう。」

そう、面白そうだったんです。

ちょっとアホっぽい言い方だったので補足すると、今までの教育に対するカウンターやな、と思ったんです。

いやだって、学校の成績とか学歴とかで人を測る方がわかりやすいじゃないすか。

そして、数値で測れない個人の得意なことってわかりづらいじゃないすか。

でも、その個々人の得意分野こそが、実は社会に出て1番大事で。

作家って仕事やってますけど、ボクも別に国語が得意ではなかったので、成績上の数値で「道」を切り捨てるのはもったいないなと思ってて。

そんな、数値では見えない生徒の得意分野をググンと伸ばそうとするstudioあおは面白いなと。

 

と言いつつ、これまで番組ではバンドや出版社、イラストレーターなど、カルチャーをメインに扱ってきたので、「教育」は企画が通らないだろうと思ってました…

が、これまたプロデューサーに大ハマりしまして、放送に至ったというわけです。

 

 テレビ番組が放送されるまで

とは言え、こっからが大変なわけで。

ざっくりですが、こんな流れでテレビ番組は製作されてます。(他局や他番組がどうかは、知りませんが…)

・企画提案→承認

・出演オファー

・取材(ロケハン)

・構成台本の執筆

・ロケ

・映像編集

・映像納品

・放送

で、この中の「企画提案」~「構成台本の執筆」が、ボクの仕事です。

この構成台本と言うのを簡単に説明しますと、番組の設計図を書くことです。

その設計図通りに撮っていけば、番組ができあがっちゃうよ、みたいな。

 

こう書くと簡単に感じるのですが、これが意外と難しくて。

例えば、studioあお、だとプログラミング教育をしてて、5教科を教えなくて、夏には無人島キャンプして、みたいなたくさんの面白ピースがあります。

しかしそれら面白ピースの全部をはめこもうとすると、何が言いたいのかわからなくなってしまうんです。つまり面白く、なくなるのです。

「いちご大福×カレー」みたいな。それぞれ美味しいのに、混ぜたらマズくなるみたいな。

 

なのでボクは、「この中で1番面白いのはここよね」且つ、「これらの面白ピースの本質ってこれよね」という、急所となるピースを見つけ出すことに時間をかけます。

そこが見つかれば、あとは急所ピースを軸にして全体が成り立つよう、逆算してパズルを組み立てていきます。

そう。この急所ピースを見つけるのが難しいのです。

そしてこれは、どんな仕事にも通ずるのです。

 

さて、今回の「studioあお」の急所ピースはどこだったか?

ボクは「生徒それぞれの興味・関心にそって学習できる」という点に絞ろうと決めました。

(放送上、教室長の紹介だったり、バーに移動したり、とありますが、1番重きを置く部分をどこにするかという話です。)

その結果、生徒それぞれが取り組んでいるプロジェクトをしっかり紹介する構成になったのでした。

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細かい話をすると、時間帯的に視聴者は大人なので「子どもの表情をしっかり見せる」とか、見てて飽きないようにBARに移動して「画替わり」させるとか、いろいろあるのですが…それはまた別の機会に。

たまーにボクもstudioあおにいます。

あ、こういう授業もいつか、あおでできたら面白いっすね。作家とか、構成とかの。

ではでは、また教室でお会いしましょう。

 

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