企む職員室。[studioあおブログ]

企みつつ、育てています。

ラインをふんぐぬと


ファンタジーがやっぱり好きだ。
ファンタジーだけを書いていくんだ。

 

「好きな映画なんですか?」というやり取りがあります。
あたしは「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」と答えるようにしてて。
こういうのって、あくまで会話を繋ぐことが目的なので、瞬発的に答えられるようにしとこうと。
だから何答えても究極いいんですよね。

でもたしかに、ヘンダーランドはあたし人生で一番観てる映画なんです。
50回は確実に。ビデオがガビガビになるほどに。

ナンセンスなキャラクターの名前。
トラウマが残るほどのホラー要素。
ファンシーと劇画と、入り混じる作画。
口ずさみたくなる音楽。
何歳になってもワクワクするんです、ほんと。

でね、今日やっとこさ観た「夜明け告げるルーのうた」って映画。
これがまたどうして、とんでもなく良かったんです。
監督は湯浅政明さん。
ヘンダーランドの作画もしてはる方なんですけど、これを移動の新幹線で観てまして。

あ、こういうのつくりたいんやなって、映画観ながらちょっと泣きました。
感情があっち来たり、こっち来たりするの。

この前書いた「いじめRPG」は、なんというか「必要なこと」「正しいこと」を書こうとしてたんです。
書いてる時はそれでよかったんです。
でも書き上げたときに、世の中てきに正しいことってそんな価値あるんかな?と思いまして。
正しいこととか、正しそう、なものが、なんだか世の中でパンデミックしてるなと。

佐久間宜行さんのラジオで言うてたんですけど、
キングコング西野さんと劇団ひとりさんが口に水を含んで、相手の尻にぶっかけるシャワー対決
みたいなのをゴッドタンでやった時に、こんなのテレビでやっていいの?って周りから言われたそうです。
さいころ観てた電波少年とかもっとぶっ飛んでた。
月並みやけど、年々そのオッケーラインが押し下げられてるんやなって。
うっ、ってなる人たちが増えてきてる。
というか、うって反応すること、うってなりますって声高に言うのが正しいみたいになってる。

あたしはこういうのやっぱ面白いし、やっていかなきゃなと思うんすよ。
水曜日のダウンタウンとかもたぶんそんな感じで。
観て、うっ、てなるようなこととか、一見正しくなさそうなことをやってるんだけども、
みんながみんな、さも正しそうなことばっかやってる世の中って面白くないなって。

なんかその辺のラインを、ふんぐぬと押し広げることをしたいなって。
「ヘンダーランド」も「ルーのうた」もそのへんうまいこと処理されてたんです。
うってなりそうなものを、見映えよく美味しく調理してたというか。

ファンタジーって手段使って、これから何作かは書いていこうと思ってます。
で、肝心の、どんな作品を書くのか?
それはまた来週。

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