企む職員室。[studioあおブログ]

企みつつ、育てています。

【スタッフ特集】一大イベント・プロジェクト報告会を企画するCOLEYOの参謀に話を聞いてみた!

スタッフ特集第4弾~!!

どうもこんにちは!夏の無人島キャンプで初釣りにしてキスを釣り上げた、学生スタッフのまみーです!

f:id:stud-io:20200314112032j:plain

今回紹介するのは、論理的な考え方で虎視眈々といつも何かを狙っているタイプの“しばけん”こと柴橋和樹!(※勝手な印象です。笑)

彼が心に秘める熱い想いをお届けしたいと思うのですが、彼の取り組みには何やら「ストレス」が関係しているようですよ…👀

 

余計なストレスの少ない社会を創りたい

f:id:stud-io:20200302202848p:plain
COLEYOでは、3ヶ月に1度「報告会」というイベントを行っています。生徒たちが、自分の進めるプロジェクトをパワーポイントなどの資料にまとめ、他生徒や保護者さん・社会人ゲストに向けて進捗もしくは成果報告をする場です。生徒の報告に対して
様々な知恵や経験を持った方々から直接フィードバックをもらい、世の中の課題に向き合う社会の一員として子どもたちを育てます。

今回、そんなCOLEYOとしての一大イベント「報告会」を中心となって企画・運営するしばけんに話を聞いてきました!

 

僕はストレスフリーに生きたい。


まみー:今日はよろしくお願いします!初めに、しばがCOLEYOに入った理由を教えてもらっていいですか?

しばけん:COLEYOに入ったのは、「余計なストレスの少ない社会を創る」という僕の夢を実現できる場所だなと思ったからです。でも、COLEYOとの出会いは本当に偶然だったんですよ!色々調べてたどり着いたわけじゃないんです。


:そうだったんですか!どんな経緯で??

:僕、大学2年生の頃めっちゃ真面目に授業行ってたんですね。1限の授業でもちゃんと起きて通っていたのですが、ある日、寝坊してしまって。いわゆる絶起(絶望の起床)で「ああもうだめだ…ハァ」ってなって、家から出ずにテレビをつけたんです。『よ~いドン!』っていう関西の番組をぼんやり眺めていたら、となりの人間国宝さんっていうコーナーで代表が紹介されていて、なんだこれ!こんな教育が世の中にあるのか!と衝撃を受けました。すぐに連絡して、面接してもらうことにしたのが始まりでしたね。懐かしい~

 

 
:おお~、本当に偶然!その時たまたま寝坊してくれてなかったら、こうやってインタビューすることもなかったわけですね…!

:そうそう、あの時の自分に感謝ですね笑 初めて代表に会いに行ったときは、一応面接だしなと思ってスーツ着て、履歴書持って旧教室まで行って、ドアも3回ノックして、ゴリゴリの就活っぽく入ったんですけど…めちゃくちゃ浮いた。代表がこんな感じなので、めっちゃ笑われました。笑

f:id:stud-io:20200315163240p:plain


:たしかに、そういうかたい雰囲気の場所じゃないからね笑 ところで、冒頭で言ってくれた「余計なストレス」っていうのはどんなストレスのことを言うんですか?

:生きるうえでの必要のないストレスのことです。ストレスの種類はたくさんあると思うのですが、僕は大きく2つに分類できると思っていて、それが「自己成長を促すストレス」と「自己成長を妨げるストレス」なんです。で、後者は生きるうえで必要のない、余計なストレス。これを少なくして、みんながストレスフリーに生きられる社会を創りたいんですよね。

 
:ほうほう。自己成長を促すストレスってどんなものでしょうか…?

:えーっと、わかりやすいので言うと筋トレとかそうですね!体を強くしたいとか、痩せたいとか、モテたいとか、そういう目標のための手段として筋トレをする場合、身体的にストレスがかかります。精神的にしんどい場合もあるかもしれない。でも、このストレスを受けながらも頑張ることで自分を成長させ、目標を達成できるわけですよね。これはポジティブなストレスなので、生きるうえで必要だと思います。けど、社会の中には筋トレのようなポジティブなストレスではない、必要のないストレスが多く存在しています。そこを改善できたらいいな~と思っているんですよね。


:なるほど、確かに筋トレは自己成長に繋がるストレスですね!じゃあ、教育の中にある自己成長を妨げるストレスって何なんでしょう?

:僕は、「面白くない」と「社会とのギャップ」が余計なストレスだと思ってます。「面白くない」っていうのは、学校を思い出してもらえればわかると思う。教室に缶詰めにされて、机に座ってみんな前を向いて授業を受けるのって、全然面白くないじゃないですか。その環境で勉強をしても、やる気も知識の定着度も下がりますよね。結果的に幸福度が下がるので、これは成長を妨げるストレスだと思います。



:たしかにそうかも…!面白いと思えるほうが絶対勉強への意欲は増すし、その結果いい成績が取れて嬉しかったり、将来の選択肢が増えたりして幸福度が上がりますね。もうひとつの「社会とのギャップ」はどういうストレスなんですか?

:「社会とのギャップ」っていうのは、教育現場で評価される人と社会で評価される人のギャップが大きすぎるということです。大人の言うことを聞くいわゆる"いい子"では、今の社会で成功するとは言えないのに、ずっと昔からの風習を断ち切れないで生きづらい世の中になっている。社会人になった時の幸福度が下がる風習なので、これは必要のないストレスです。社会の中で評価される人と同じ基準を学校にも適用できたら、社会のストレスが少なくなって、ストレスフリーに生きられる人が増えると思うんですよね。

f:id:stud-io:20200310121114j:plain


:学校にずっと通ってきて、社会とのギャップはすごく感じていました!学校はみんなに合わせることが良しとされる風潮があるけれど、社会では自分の意見をしっかり発言できる人が評価されますもんね。COLEYOに入ったら、この課題を解決できると思った、ってことでしょうか!

:そう!自分のやりたいことをプロジェクトにして、それを社会の役に立つように実装する、「面白い」かつ「社会人として必要なこと」を実践しているとわかったので、すぐに面接をお願いしたんです。あの時本当に寝坊してよかった~!!

 

 10歳からの社会人を育てるために

:COLEYOに入ったきっかけや目指している社会についてはわかったのですが、面白くて社会と接続性のある教育をするために、どんなことに取り組んできたんですか?

:僕は主に「プロジェクト報告会」の担当をしています。3カ月に1度、保護者さんや社会人ゲストを招いて、生徒のプロジェクトの成果を報告するイベントです。今までに4回の報告会をデザインしてきました。


:報告会はCOLEYOの一大イベントとして、生徒もスタッフも毎回気合いを入れて取り組んでいますよね!

:そうですね。このイベントでは「教室と社会を接続させること」を最重視しています。普段教室の中でプロジェクトを行っていると、どうしても内々の成果として終わってしまいそうになるのですが、それでは社会とのギャップが解消されるとは言えません。そこで、自分のプロジェクトを世の中に発信し、社会からの生のフィードバックをもらえる場を設けることにしたんです。

f:id:stud-io:20200310121144j:plain



:取り組みに対して、第3者の方々から意見を貰えるというのは生徒のやる気にも繋がりそうですね!

:そうなんです、報告会は生徒のプロジェクトに中間ゴールとしての機能も持っているんですよ。最終ゴールまで走り続けろ!っていう根性論みたいなことをするんじゃなくて、生徒たちが納得感をもって、自分のやりたいことを突き詰められる環境づくりの一環です。


:なるほど!プロジェクトをより良い形でやり遂げるための方法でもあるんですね!

:そう!それに、社会に出たら自分の考えていることや取り組んでいることを他者にわかりやすく伝えられる力も必要になりますが、報告会はその力を身に付けるためのいい機会になるんですよ。相手にうまく伝わる報告をするには練習も必要になるので、普段の授業の中で10分間でプレゼン練習やディスカッションの時間などを設けていますが、「報告会のため」っていう明確な目的があると、自然と伝える技術が身につくんです。周りの生徒も同じ目的に向かって頑張っているという一体感が生まれますしね。

f:id:stud-io:20200314112300j:plain
(プレゼンやディスカッションの授業では、ゲーム要素を組み入れて楽しく取り組めるよう工夫しているんです!

:社会との接続を実現するためのデザインがたくさんあるのですね!報告会を何度も経験していくうちに、社会人顔負けの小中学生が育ちそうです!

 

最も良いフィードバックのためなら、何でもします。 

:4度の報告会を担当したということですが、コンセプトやコンテンツはどんなふうに変化したんですか?

: まず初めに担当した報告会では、評価制度を導入しました。これは、教育の成果指標と社会の成果指標をできるだけ近づける目的で、MVP (Most Valuable Project)を選ぶための評価基準を作ったんです。


:評価基準って大事!自分がどこを評価されているか明確にわかれば、そこは引き続き意識してプロジェクトを進めていけばいいですもんね!次の報告会は何を変えたんですか?

2回目の報告会では、より多様なフィードバックを受けられるよう、規模をぐっと大きくしました。1回目の会場はstudioあおの教室だったのですが、2回目は立命館大学衣笠キャンパスの食堂をお借りして総勢100名ほどの報告会を実施したんです。


:1回目は30~40人くらいの報告会だったから、一気に規模が大きくなりましたね!

:そうですね!その分生徒たちも準備に力を入れたので、観客が多くても堂々とプレゼンできる生徒が多くなった印象があります。他には、演出に力を入れました!オープニングムービーを流したり、うちわを使った投票形式にしてインスタ映えを狙ったり。笑 生徒たちが盛り上がる仕組みがあると、やるぞってなりますからね!さらに、社会人ゲストとして、JR西日本の社員さんや京都市の議員さん、京都の若手起業家の方にも来ていただきました。


:盛りだくさん!生徒たちにとってもすごく良い経験になった報告会だったんじゃないかなと思うのですが、課題はあったんですか?

:フィードバックの質と量についてですね!2回目の報告会でも、生徒たちは様々な刺激を受けられたようで良かったのですが…報告会は生徒にとって社会から直接フィードバックを受ける貴重な機会なので、より質の高いフィードバックをたくさん受けられる仕組みはないのかということが課題として残りました。


:なるほど!その課題をもとに行った3回目の報告会はどんなものだったんでしょう?

 

:3回目に担当した報告会は、ディスカッション型の報告会にしました。生徒のプロジェクトに関連する職業の方をお呼びして、6~7人のグループをつくって各プロジェクトについてディスカッションするというものです。

f:id:stud-io:20190923131226j:plain



:そういう流れだったんですね!「社会との接続性」を備えたまま、前回の課題を意識して新しい形式の報告会を実施…とめちゃめちゃPDCA回ってる…すごい!グラレコを使ってディスカッション内容を記録していたのがわかりやすくて、印象に残ってます!ちなみに、最後に担当した報告会では、何を意識していたんですか?

 

:4回目の報告会では、生徒からの発表だけでなく、保護者・生徒・ゲスト・スタッフみんなで、日常の困りごとについてディスカッションをするコンテンツや、懇親会でスタッフから生徒への3ヶ月間のフィールドバックを書いた手紙を渡す時間などを新たに設けました。
また、生徒の発表も、研究・ものづくりなどプロジェクトジャンル別に分けたブース発表と、プロジェクトがゴールまで到達した生徒のみが出られるコンテストの2つに分けました。
いずれも、報告会が生徒にとっても報告会に来てくださった方にとっても「面白い!」と思ってもらえるようなイベントにしたいと思い、取り組んだ試みでした。


:イベントが参加者全員の価値になるよう、試行錯誤しながら毎回アップデートしてきたんですね…!

 

:色々考えて試す機会を貰えたのはありがたかったです!でも何より、生徒や保護者さんたちの感想を聞いてみると、少しは生徒たちの役に立っているのかな~って思えて、僕の幸福度がめちゃくちゃ上がってましたね!また、社会との接続性だけでなく、毎回形式を変えて面白さを求める、教育のエンタメ化も少しずつ進めてこられたのかなと思ってます。とは言ってもまだまだなので、まずは教育の分野で、余計なストレスの少ない社会を創っていきたいです!

f:id:stud-io:20200310121732j:plain
:その想いを突き詰めていってもらえたら、なんだか本当に生きやすい社会になりそうです!夢の実現のために、自分のストレスをためないように気を付けてね!笑 今日はありがとうございました!

しばけんのことをもっと知りたい!と思った方はこちら☟
note:https://note.com/shiba_kyoiku

======================

 COLEYOの2020年を一緒につくる仲間募集中!!

COLEYOでは10名程度のスタッフが社員と活動しています。
COLEYOでの活動に興味のある人は、ぜひ一度遊びに来てください!
なんと今なら、少しだけ時間を使って下記のフォームに記入するだけでOK。
ご連絡お待ちしています!

docs.google.com

 

友だち追加