【イベントレポート】大学生から見た、各チームの子どもたちの表情って?②
8/24(土)に立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催した、第2回 いばらきSDGs まちづくりアイデアコンテスト。
子どもたちとチームを組んで、1番近くでまちづくり考えた大学生だからこそわかる子どもたちの良さや、こうしたらもっと良い議論ができるかも!という点について、インタビュー形式でお届けする記事第2弾です!
(①はこちら☟)
今回は、4つのチームについてご紹介していきたいと思います~!
茨木市全体を観光スポットに!外国人観光客増加計画
「外国人が関西の観光をするときに、大阪~京都に移動してしまって途中の茨木では降りてくれない!」
「茨木駅などの中心地に便利なお店が集まっている。ショッピングモールに行かなくても、家の近くでおしゃれな雑貨屋さんがあればいいな。」
この2つの問いを同時に解決したい!そう考えた小学6年生の女の子ふたりチーム。
茨木駅周辺ではなく、住宅街の真ん中など言われなければ気づかない場所に観光地を作り、特殊なスタンプラリーを用意することで茨木全体を楽しんでもらえるアイデアを考えました!
そんなふたりと一緒にチームを組んだ大学生から、イベント中の印象を聞いてみると…
Q.ふたりの最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.はじめはふたりとも、茨木市の困りごとが思い付かないといった反応でした。
でも、考え方を少し変えて、今自分たちが幸せに生きている茨木市をもーっと良くするには、何ができるだろう?という角度から考えてみると、アイデアがたくさん出てきて!
1つのきっかけ(ひとつの事柄を色々な方向から見てみること)でアイデアが溢れてくることに、わくわくできるようになったにではないかと思います。
Q.ふたりの取り組みに対してはどう感じた?
A.自分たちで考えて、時間がないから分担しようと判断したり、お互いにチェックして直前までより良いプレゼンにするために努力していた点が素晴らしかったです!
ふたりとも、ひとつひとつやるべきことをしっかり管理して、計画通り進めていく力が強いなと感じましたね。
Q.ふたりがもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.茨木の良いところや悪いところ、名産品などがなかなか出てこなかったので、もっと日頃から自分の身の回りの地域、社会に関心を持ってみると、新しい発見があるのかなと思います!
日常の色々なところにヒントが転がっているので、そこに気づいて「なんでだろう?」と考えられるようになると、より面白い考え方ができるようになりそう~!
子どもが働くお店作りで、茨木のたくさんの人に幸せを届ける!
このアイデアを考えたのは、小学6年生の女の子。彼女のピアノの先生から聞いた「JR茨木にはお土産屋さんしかない」という言葉から、若い人たちが茨木駅周辺のお店にあまり来ないという課題を発見したそうです。
具体的にどんな人に来てもらえるかなどを、年齢や特徴などを細かく分析して考え、今はやりの「タピオカ」や「レモネード」などのドリンクや、給食で廃棄になる食材を利用したお弁当を販売するお店作りで、茨木の人たちに幸せを届けようと考えました。
そんな彼女とチームを組んだ大学生が感じたことは…☟
Q.最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.最初はとても礼儀正しくおとなしい印象で、結構緊張しているように感じました。でも、そのうえでワクワクしてる感じも伝わってきて、わたしもつられてワクワクしちゃいました!
質問するとたくさん話してくれるのですが、自分の考えを話し始めるときに「これは間違ってるかも?」と感じることがあるようで、最初は発言を戸惑っていたこともありました。でも、だんだん後半になるにつれて発言してくれるようになり、彼女らしい発想で素敵なアイデアがたくさん出てきました。
Q.取り組みに対してはどう感じた?
A.議論の中で素敵だと思ったところは、課題を解決するというよりも、この人が喜ぶものは何か?を中心に考えていたところ。今回のアイデアでとても良かったところが、小・中学生への利益や食べ物ロスをなくせること、電車を使ってもらえること、地域との交流が深まることなど、本当にたくさんの人が喜んでくれるというところを意識していたところだと思っています。話し合っている中でも、わたしが持っていなかった新しい相手想いの視点をいくつも提示してくれて、改めて気づく部分も多かったです。
対象の人の気持ちになって考えられることが、とても素敵だな~と!
プレゼンのときはとても緊張していたけれど、ちゃんとみんなの方を向いて、課題から分かりやすく話せていました!
また、プレゼン資料も「みんなに見やすく・わかりやすく」をしっかり考えて作っていて、他者意識が強くて素晴らしいと思いましたね!
Q.もっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.彼女は、発言を少し躊躇してしまうところがありましたが、後半では少なくなり、アイデアもたくさん良いものが出ていました。なので、間違っている意見なんてない!と、失敗や周りの反応を恐れずに思っていることをたくさん発信していってほしい!
良いアイデアをたくさん持ってるし、なにより笑顔が素敵で話しててとても楽しかったので、自信を持ってほしいです!
「誰でも読みたい本が読める」まちづくりを、こどもたちで!
本を読むことが大好きな、小学6年生のふたりチーム。
自分たちは学校の図書室で好きな時に読みたい本を借りることができるけれど、茨木市に住んでいる全員がそうではないことに気がつき、その状況を解決するための策を考案!
家が図書館から遠い人や、足が不自由な人、読みたい本が分からない人などのために、子ども配達クラブやおすすめの本カタログを作ることで、だれでも読みたい本が読めるまちづくりをしようと考えました。
そんなふたりとチームを組んだ大学生は、こんなことを感じていました☟
Q.ふたりの最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.初めは2人とも緊張していて、、本を読むのが好きとか、フォートナイトが好きとかお互いの共通点を見つけていくうちに自然と会話が弾んで面白いアイデアもどんどん出てくるようになりました~!
Q.ふたりの取り組みに対してはどう感じた?
A.2人が「自分たちは満たされているけれど、他の人たちはどうだろう?」という、価値を与える側の視点から議論をスタートさせたことが非常に素敵だなあと。
社会人として生きていくうえで確実に必要となる視点なので、これからもその視点を忘れずに生活していってほしいです。
さらに、今イベントのプレゼンのトップバッターとして、緊張もある中堂々としたプレゼンができたことは、彼らにとって自信になると思うし、素晴らしかったと思います!
Q.ふたりがもっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.今回2人が考えていたアイデアは、とても実装性が高く、社会貢献度も高かったように思います。このアイデアを実際に茨木市でやってみることで、ひとつの成功体験に繋がり、この先の将来で「計画を実行するには何が必要か?どんなことをしなければならないのか?」を考えて行動できる社会人になることへの足がかりになるのでは!
みんなが澄んだ空気を楽しめるまちを!茨木市の自然増加計画
この提案をしたのは、小学5年生の女の子。
親御さんの実家である富山県と比較し、茨木は空気が汚いと感じたことからこの問題を解決したいと考えました。茨木の交通量や、緑の少なさを原因として考え、茨木市の飲食店と提携することで茨木市の緑を増やそうというアイデアを思いついたのです✨
そんな彼女と一緒にチームを組んだ大学生からのコメントを見てみましょう☟
Q.最初の印象と、イベント後ではどんな変化があった?
A.初めは、目を合わせて話してくれることが少なく、アイスブレイク用のゲームの時にはうまく話せず涙を見せる場面もありました。
でも、チームとして議論をしていく中で、新しい意見や、私では思いつかないような意見がたくさん出てきて、どんどん表情がイキイキしていったように思います~!
Q.取り組みに対してはどう感じた?
A.議論しているときは、自分の意見をしっかりと言える子だったけれど、みんなの前だと緊張してしまい、失敗をとても怖がっている様子でした。
そのため、プレゼンの時は大勢の人の前ではっきり話せるか少し心配していたんです。
でも、言葉をつなぎ合わせることが上手で、自分の言葉でみんなに伝えられることができていました。
緊張を乗り越えて、自分なりに頑張ったところがとっても素敵でした!
Q.もっといい状態になるには、どうしたらいいだろう?
A.問いの解決策を考える際、金銭面など現実を考えてしまいがちなため、思い切った提案が欠けてしまっている部分があったのかなと思います。
実現可能性を考える力は強いと思うので、次からはもう少し頭を柔らかく、多方面から物事を考えられたら、もっとユニークで面白い案が出るのではないかと!
今回は4つのチームのアイデアとコメントをご紹介しました!
明日も同様に更新しますので、お楽しみに~!