企む職員室。[studioあおブログ]

企みつつ、育てています。

焚き火を見ると、充電される。 -代表のひとりごと🍵

焚き火って、人を引き寄せるんですよね。

小学生の時のマイブームは、焚き火。
もう楽しくて楽しくて、毎日焚き火するくらいにハマっている時期がありました。
でね、これを言うと「いや、毎日焚き火って、そんなんどこですんねん!」って、心の中でツッコむ人いると思うんですよ。

あのね、言わしてもらいますけど、
これだけは言わしてもらいたいんですけど、
ずっと言おうと思ってたんですけど、

僕はね、めちゃくちゃ田舎出身なんです。

地元は北海道の浦河町ってところで、北海道の外れ。その町のそのまた外れに住んでいたんで、家の周りは恐ろしく田舎なんですね。
どれくらい田舎かというと、家の外で「夏色」熱唱しても全く怒られないくらい。B’zもいけるくらい田舎です。
そもそも200メートルくらい先まで隣の家がない。
もうそうなってくると「隣」ってなんだっけ?って感じですよね。

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まあ、こういう何にもないところで育ったわけですから、火を焚く場所なんて腐るほどありました。
一時期は毎日毎日火を焚いて、それを眺めて、火が弱くなったら薪をくべて、強くなりすぎたら鎮静化して、眺めて、火が弱くなったら薪をくべて、……と言う本当にただ火を焚くだけの繰り返しだったんですが、楽しかった。
いつの間にか友達もハマっていて、「今日お前んちで火焚いていい?」みたいな、一歩間違えれば放火魔みたいなセリフも日常的に使われていました。

 

でね、なんでそんなにハマってたのか考えたんです。
何故かはよくわからないけど、火を見るのが好き。見ていると落ち着く人って結構いる。これなんか理由があるんかなと。

で、仮説を思い付いたんです。
多分、人ってね、エネルギーの大きいものに引き寄せられるんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 


……あ、いや!違いますよ!念のため言っておきますけど、スピリチュアルな感じのやつじゃないですよ!入信してないです!
僕はどちらかというとロジカルな話の方がしっくり来るタイプです。円周率とか大好きです。

 

火って、燃えてるじゃないですか。つまりめちゃくちゃ熱エネルギー、光エネルギー出してるってことです。
だから、火があるとあったかいし、周りも照らされる。
焚き火くらいになるとかなり火も大きいから、日常的に触れるものより大きめのエネルギーと言えます。

さらに言うと、クラブとかフェス行く人いるじゃないですか。
ズンズンファンキーなミュージックを聴きに行ってるじゃないですか。四六時中このリズムに夢中なわけですよね。あれって僕的に言うと、大きな音エネルギーを受けに行ってると言えちゃうんです。
クラブとかフェス行かない人でも、大きな音のする方って気になったりする。

挙げ句の果てに、ナイアガラの滝とか見に行くじゃないですか。わざわざお金と時間をかけて。
あれって要は落下なわけです。つまり運動エネルギー。水が落下しに行くの見に行ってるわけです。
もしくは、その地形が出来上がるまでにかかった膨大な運動エネルギーの名残を見に行ってるんですきっと。

おまけに言うと、晴れの日の方を好む人の方が、曇りや雨の日を好む人より多い。これも太陽のエネルギーじゃんって思って。
つまり、人間ってそういう大きなエネルギーを見て、感じることで、
感動して少しエネルギーを分けてもらう「充電」みたいなことが起こってるんじゃないかなと思うんです。

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……いや、あのね、わかってます。
ここまで読んだ人が「なんか川村やべーな」って思ってる事は。
「やべーこと言ってんな」って感じはわかってるわけですよ。
でもね、僕は別に沢尻エリカさんと知り合いじゃないし、電気グルーヴの一員でもないのでそこは信じて欲しいです。




僕のこの仮説が正しいかは別として、なんか割といろんなことをこのフレームに当てはめたら考えやすそうだなって思いまして。
いいこと気づいたな〜と悦に入っていたんですが、そしたらさらなる仮説が出てきたんですよ。
結論から言うと、相対的にエネルギーの大きい人が教育的価値の高い人間になりやすいなんじゃないかと言う、割と仕事に役立つ話です。


ここで言う「エネルギーが大きい」ってのは、何も
ウォォォォおおおおおおお!!!!お前らー!!!!全国優勝するぞぉぉぉぉぉおおおおおおあああおあおあああああっっぴいやああああ!!!!!!!!!!

みたいな感じの人だけでなく、
自分が面白いと思うものを持っている人というか、世の中を楽しんでるなって人というか。

そういう人っているじゃないですか。何かに高いモチベーションを持っていて、時間や労力を注いでいる人。
その姿勢が見えている人の方が、子どもたちが学ぶものも多いんじゃないかなと。

よく「熱意のある先生」って言葉を聞くと思うんですが、なんかそれとは少しニュアンスが違います。
教育に関わる人の多くが、子どものために、ああしてあげよう、こうしてあげようとか、何かテクニックを覚えたり、一生懸命「うまい先生」になろうとするんですよね。そういうことではない。
そういうのもめっちゃ大事なんですが、それよりもまず、自分が楽しんでいる姿を見せられるか。と言うのはすごく大事なポイントだなって話です。

念のために言うと、昭和的なパワハラっぽいエネルギーのことでもないです。
他人に向ける攻撃的なエネルギーではなく、他所に発散されているみたいで心地よいエネルギーのこと。焚火の火だって自分に向かってきてたら熱いですから。

今、教材で取り扱っているテーマでも、別にそれ以外でもなんでもいいんですが、その人自身からエネルギー出ているかってところが重要で、それが出ている人ってたいした理由もなくなんだか一緒に楽しくなったり、もっと話聞きたくなったりする。
子どもたちは、そのエネルギーに触れて、充電して、自分もああなりたいなとか、こうしてみたいなと、エネルギーを自分からも出すようになるんじゃないかなって思うわけです。

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「この世の中は生きるに値する」って口だけ言ってもダメなわけです。この世の中を楽しんでそうな人が言ってたから刺さったわけです。

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飲み仲間の国語の先生、仙さんは「背中を見せる教育」と言う風に表現してました。
子どもの方を向いて何かを教えることではなく、自分が楽しく何かをやっている姿を見せるのだと。

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同じく飲み仲間の合同会社なんかしたい大さんは、運営する小中高校生向けの塾の中で、大学生が様々なプロジェクト行っています。
曰く、生徒に「何やりたい」と聞くのでなく「まずは自分が語れ。自分の火が燃え上がっていたら、いつかちゃんと飛び火する。」とのこと。

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この二人の話と、エネルギーの仮説が、僕の中でバチコーンとハマったわけです。
よくよく考えたらうちの教室でも人気なのは、若手研究者さんに教室に来て講演してもらう「Bro.」という企画授業なんですよね。
取り扱っている研究テーマから、なんでそれに興味を持ったから、どんな紆余曲折があってそこにたどり着いたか。などなどのお話をしていただきます。親御さんの参加率も高いです。
これが面白いのは、その人のエネルギーが高くて、その人が取り組んでいる背中が見えるから。彼らは子どもらになんかやらせようって気はないんですね。ただただ、自分が好きで、楽しみながら、自分のテーマに取り組んでるだけなんです。


要は生徒の今やってることとか、この世の中を自分自身が楽しめていないのに、
子どもらに「頑張れ」とか、「やった方がいいよ」って言っちゃってないかな?って話です。
まずは自分が全力で楽しむ。
高いモチベーションを持って、何かに取り組む姿をチラ見せする。
これ大事です。


嗚呼、なんだか力尽きて尻すぼみな文章に……。僕のエネルギーもまだまだですね。
焚き火のような人になりたいものです。川村でした。