「寿命の謎を知りたい!」メダカ研究に取り組む小5女子が長浜バイオ大学に潜入~!
生き物の寿命って何で決まるの?
なんで種類が違うだけで生きられる時間が変わっちゃうんだろう?
そんな問いを持ち、寿命の研究をしている小学5年生の女の子が、長浜バイオ大学に潜入して取材をしてきました!
彼女は、「心臓の拍動によって寿命が変わるのではないか」という仮説を検証するため、studioあおでメダカを使った実験をすることにしました。
ですが、実験結果を検証する前にメダカが次々と謎の死を遂げ…
インターネットで調べてもなぜそうなったのか明確な原因がわからず、
「わからないことは、専門家の方に聞いてみたらいいんだ!」
ということで、メダカ研究をされている先生に直接お話を聞きに行くことにしたのです。
彼女が以前プロジェクトについて報告をした際の記事はこちら ↓
今回取材に応じていただいたのは、
長浜バイオ大学バイオサイエンス学部
アニマルバイオサイエンス学科准教授の竹花佑介先生!☟
メダカの生態について詳しい先生をスタッフと一緒に探してみると、大学でメダカ研究をされている竹花先生の情報をGET!
先生の研究内容にも興味を持ち、プロジェクト内容や知りたいことなどについてメールをお送りしたところ、快く取材に応じていただきました!
(ありがとうございます!)
アポを取った11/22(金)、京都を離れて滋賀県にある長浜バイオ大学へ!
(真っ暗~!)
竹花先生にお会いしてプロジェクトの概要やメダカ実験について説明し、なぜ自分の実験が成功しなかったのかについていろいろとお話を聞くことができました。
「こういう条件で実験をしていたんですけど…」
「あ~なるほど、面白いねえ」
自分が立てた仮説や実験の様子を、図を用いながら説明。
なぜ実験が成功しなかったのか、どのように改善できるのかなど、アドバイスをたくさんいただきました。
また、先生からのアドバイスのひとつに、
「実験で成果を出したいときは、自分に都合のよい生き物を使うといいよ」というお話が。
もちろんメダカを使った実験を続けて寿命について考えることはできるけれど、他にもっと適した生きものはいないか?と考えることも大事だとのことで、このように、生命に関する研究にのぞむ際に必要な姿勢などもお話しいただきました。
(普段から研究をされている方だからこそわかる視点が新鮮で、スタッフも大変勉強になりました…!)
質問がひと通り終わったあとは、水槽室と呼ばれるメダカを大量に飼育しているお部屋や、ゼミの生徒さんが日々実験に勤しむ実験室を見学させていただきました!
研究に使う道具や設備を見せてもらったり、先生の研究内容についてのお話をお聞きしたりと、教室では知ることのできないたーーーっくさんの情報にふれた彼女。
(初めて見るのメダカの種類に感動!)
(メダカを輪切りにした状態のものを顕微鏡で見せてもらいました…!)
竹花先生は現在、メダカのオスとメスがどうやって決まるのか?ということについて研究されているそうで、35種類存在するメダカの中で、なぜ性決定遺伝子がそれぞれ違うのかを解明するために日々実験をされているとのこと。(とーっても省略しています)
この研究で、性決定遺伝子についてすべての生物の共通事項が発見できれば、水産業などで意図した性別の生き物を養殖できるようになるかも…?などと、非常に興味深い内容のお話もお聞きすることができました。
現在、生物関係の研究者の方々の中では寿命がHOTな話題らしく、目の付け所がいいね!とお褒めの言葉をいただいた彼女。
11歳の少女は、知らないうちに世界の流行と並走していたようです…!
後日先生にお礼の手紙を書いて、改めてお聞きしたことを振り返りました。
新たに気づいたことがあったとのこと。
また、今回は初めてお会いする方に色々とお話を聞くということで、どんな順序でどんなことをどうやって聞けばいいのか、事前に自分でしっかり準備をしていきました。
そのおかげで臆せず質問できたことは、彼女にとって貴重な経験であり、大きな自信になったようです。
今後はメダカ研究にこだわらず、今回教えていただいたことをもとに様々な方面から寿命の謎を解き明かすアプローチを続けていくということで、彼女のこれからの活躍にご期待ください~!