シンクロナイズドズームィング5回分を振り返ってみた!
こんにちは。シンクロナイズドズームィングを担当している柴橋です。
今回は、4月から始まったオンライン授業シンクロナイズドズームィングのこれまでの授業5回分を一気に振り返ってみたいと思います。
シンクロナイズドズームィングって?
この授業のテーマは大きく2つあります。
1つ目は、“身体性の共有”です。
コロナウイルスの感染拡大に伴い、様々な教育機関でオンライン授業が広がりを見せています。ただ、画面越しで会話したり、チャットツールを使ってもなんだか抜けない“寂しさ”を感じることはないでしょうか。
この寂しさの原因って何だろう?どうにかできないかな?と代表の川村と議論する中で、
「オンライン越しだと、同じ匂いを嗅いだり、同じ音を聞いたり、同じ体験をするというのが難しい。誰かと一緒にいるときにあった、無数の共有が起こりにくいことが、オンライン上の“寂しさ”の原因なのでは?」
という仮説にたどり着きました。
そこで、動きや視覚、聴覚、味覚を意図的に共有することで、家にいるのにみんなと一緒にいる感覚を味わえる授業としてオンライン授業シンクロナイズドズームィングを企画しました。
2つ目は、“続きがしたくなる”です。
休校の期間、子どもが有り余った時間でゲームばかりしてしまう。これは少しばかりもったいない。
「ゲーム以外の楽しみを創りたい。あわよくば、授業をきっかけに、空いている時間で新しい学びを深めて欲しい。」
そんな思いから、授業が終わっても自分で続きができる、続きがしたくなるような授業を目指して、授業運営に取り組んでいます。
第1回は、みんな大好き!!アイス編
シンクロナイズドズームィングの記念すべき第一回授業では、アイスづくりを行いました。アイスづくりを選んだ理由は、単純に生徒のテンションが一番上がると思ったから!(笑)
ただ、アイスを作るのでは面白みに欠けるので、「どうやったら早くアイスを作ることができるか」というのをみんなで競争!冷凍庫に入れたり、氷と併せて振ったり…。
「お!ちょっと固まってきた!」
「まだ、全然固まってへん…」
と作戦によって進み具合は様々。
最も早くアイスを完成させた生徒は、氷に食塩をかけて一緒に凍らせました。
この、氷に食塩をかけることで温度を下がるのは、「凝固点降下」という現象が起こっているから。本来凝固点降下は高校生になって習う内容ですが、授業の最後では、なぜ温度が下がるのかを、みんなで簡単に先取り学習しました。
アイスづくりのいいところは、根気よく冷やし続けたら必ず完成すること。授業後には、生徒のみんなが完成したアイスの写真がたくさん送られてきました!どれもアレンジがきいたおいしそうなのばかりです…!
第2回は、今の社会とシンクロしたテーマ!マスク編
第2回では、社会でリアルタイムに起こっている問題に対して自分ができることを探して、やってみてほしいという意図でマスクづくりを行いました。
まずは、いつマスクがなくなっても家族や友人が困らないように、ハンカチやタオルを使ったマスク作り。作ったマスクは、本当にマスクとして効果があるのか、通気性は問題ないかなどを簡単な実験確認しました。
また、何となくみんながつけているマスク。そもそも何のためにマスクをする必要があるのか、マスクにはどういう機能が必要なのかを、クイズを交えながら一緒に考えました。当たり前だと思っていることを一歩立ち止まって考えなおしてみる。そんな機会になればいいなと…!
第3回は、日常生活の中の算数に触れる!石鹸編
第3回のこの日は母の日ということもあり、お母さんへのプレゼントにもできる、ぷにぷに石鹸とスライム石鹸という2種類の石鹸づくりに挑戦。
その前に、分量を理解するため、算数の比についてまずは一緒に勉強しました。学校で学ぶことの中にも、日常生活にも役立つことがたくさんあります。ここでの学びが石鹸づくりの成功・失敗に大きく結びつくからか、みんな真剣に学んでくれました。
その後は石鹸づくり。みんなで混ぜたり、こねたり…
使っている原液や着色料、型がそれぞれ違うので、カラフルで多様な石鹸ができあがりました。それぞれの個性がでた作品をみんなで見るのは面白いですね!
トウモロコシの形をした石鹸とか、これ以外で世界にありますか?(笑)
第4回は、味覚の変化を体感!チーズ編
第4回では、チーズなどの乳製品に関する雑学を織り交ぜながら、チーズ作りを行いました。みなさんはチーズ何種類言えますか?それぞれのチーズの違いわかりますか?
最初はみんなで、牛乳からカッテージチーズを作ります。出来上がったチーズを味見してみると、正直微妙な味。そこに塩を加えてみて!とアドバイスをすると、
「めちゃ味が変わった!」
「チーズや!」
「塩すげええ!」
と生徒から期待通りのうれしいコメント。
2回目のチャレンジでは、みんな思い思いに、生クリームやヨーグルト、カレー粉やブラックペッパーなどを加えてみました。
「生クリームたくさん入れたら固まらへんくなった!」
のような失敗もあり…。ナイストライ!
第5回は、生き物の構造を気づく!魚編
第5回では、これまでの実験、工作と打って変わって今度は魚をさばくことにチャレンジ!これまでで一番好評な授業となりました。
さばく魚は自由といっていたので、みんなアジやサバ、タイや太刀魚などいろんな魚を買って参加してくれました。(太刀魚僕もさばいたことなかった…ごめん!(笑))
ほとんどの生徒は魚をさばくのが初めて。魚独特の臭さやヌメリを肌で感じながら、三枚におろしていきます。
「このとげ何のためにあるんだろう?」
「卵入ってた!!」
など、自分でさばいて初めて気付けることがたくさんありますね。
当初は「みんな苦戦するだろうなあ」と心配していましたが、想像以上にみんな包丁さばきが上手で、全員が三枚におろすことができました。
その熱は収まらず、授業が終わった後も、たくさんの生徒が2匹目、3匹目へと挑戦!(たくさん買ってたんだね(笑))さばいた魚は刺身にしたり、揚げ物にしたり…
みんな僕より料理上手です!
いかがだったでしょうか?
シンクロナイズドズームィング、次回は6/7(日)15-16時!
みんなでバスボムを作ります!もし興味がございましたら、こちらのリンクよりお申込みください!(参加無料)
6/7(日)シンクロナイズドズームィング 一般参加申し込み-バスボム編-
また、授業を担当している柴橋は日々考えたことをただただ垂れ流すnoteも書いておりますので、気になった方はぜひ見ていただけると嬉しいです!(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
柴橋和樹 Shibahashi Kazuki
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studioあお/COLEYO 卒業生
社会人1年目
世の中の余計なストレスを少なくする教育論
平日はマクロな教育、土日はミクロな教育に携わっています。
note:https://note.com/shiba_kyoiku
Twitter:@bahashi