企む職員室。[studioあおブログ]

企みつつ、育てています。

いじめRPG

『いじめRPG』最終章 あまり行かない喫茶店で 左子光晴

あまり行かない喫茶店で 冬休みに入った。僕は友達との約束も入れず、かと言って何をするわけでもなく、毎日家でだらだらと過ごしていた。 いじめも解決した。友達もできた。一晩山で過ごしたり、女の子とも遊んだり、高校生らしい高校生になったはずなのに…

『いじめRPG』第11章 宴 左子光晴

宴 タンッ 「おい止めんなや!ちょ、続きはよ!」 「聞きたいですか?」 「何もったいぶっとんねん!そのボタン押させろ!」 「どうしようかな?」 「川村くんはやくはやく!すげーいいとこなんだから!」 「おい川村、早くしろ。あたしも暇じゃないのよ!」…

『いじめRPG』第10章 魔王の城 左子光晴

魔王の城 ステージ⑤魔王の城:伝説の装備を使ってラスボスに挑む →いじめ当事者、親、校長・教頭に事実を提示し、“いじめ“を倒す 「母さん今日は遅くなりそうです。先に寝ててください。明日いろいろ話します。 俊樹」 そうメールを打った。時計は21時を指し…

『いじめRPG』第9章 いじめ三種の神器 左子光晴

いじめ三種の神器 ステージ④ダンジョン:伝説の装備を集める旅に出る →いじめの証拠を集める 9月18日 火曜日 痛い。 腕のしびれで目が覚めた。そう言えば机で力尽きたんだった。 昨晩はいじめが始まった頃からの「くさったの日記」をひたすら書きこんだ。意…

『いじめRPG』第8章 探偵ハート 左子光晴

探偵ハートステージ④ダンジョン:伝説の装備を集める旅に出る→いじめの証拠を集める 「あ、カマキリ?久しぶり。あのさ、今ちょっと時間あったりする?ちょっと困ったことがあってさ。うん、うん。え?近くにいるの?よかった!ビールおごるから!え?何それ…

『いじめRPG』第7章 ザラリホー 左子光晴

ザラリホー ステージ③魔王の城:ラスボスに宣戦布告する →いじめっ子に対してNOを突きつける →いじめが止まらない場合、親・教師に報告する 帰宅した僕はご飯も食べず、早速コラムに取りかかった。とはいえ、パソコンの使い方がわからないのでひとまずノート…

『いじめRPG』第1章~第6章をまるっとおさらい!② 今後の展開も……?

2019年1月27日から連載を開始した、作家・さこさんによる小説『いじめRPG』。現在第1~6章まで公開しており、「よし、一旦わかりやすくまとめよう!」ということで、おさらい記事を公開することにしました! 昨日は1~3章のまとめ、本日は4~6章のまとめと、…

『いじめRPG』第1章~第6章をまるっとおさらい!① 今後の展開も……?

2019年1月27日から始まった、『いじめRPG』の連載。 先週日曜日には、第6章「作家プライド」まで公開しました。 主人公の少年の生き方から、大人も子どもも、自分の人生を改めて考え直す機会をくれるような、そんな素敵な作品。でも、途中で知ったから最初か…

『いじめRPG』第6章 作家プライド 左子光晴

作家プライド ・ステージ②酒場:自信レベルを上げる→弱みを克服しつつ、強みを生かす方法を見つけ、どんどん強みを伸ばしていく 「あたしも話したいんだけど。」 人と極力関わりを持たない生活をしてきたせいで、僕がまともに話せる女子は母さんだけだ。母さ…

『いじめRPG』第5章 エアーリーディング 左子光晴

エアーリーディング ・ステージ②酒場:自信レベルを上げる→弱みを克服しつつ、強みを生かす方法を見つけ、どんどん強みを伸ばしていく 9月14日 金曜日 朝目覚めると僕は、真っ先に洗面所に向かった。 オシャにいさんが教えてくれた通り、髪の毛を濡らしてか…

『いじめRPG』第4章 おで好青年 左子光晴

おで好青年 ステージ①最初の村:初期装備と初期パーティーを手に入れる→弱みの中から比較的コントロールが簡単なものを改善する→助けてくれる人には全力で頼る 「今日は最初の村だ。ということで初期装備と初期パーティーを与えるよ!」 「はい…あの、お願い…

『いじめRPG』第3章 ゲームスタート 左子光晴

ゲームスタート 9月13日 木曜日 いつもの時間に家を出た。母さんは「いってらっしゃい」と言って500円をくれた。僕はそのお金をポケットの中で握り締めた。漠然と申し訳ない気持ちがこみ上げてくる。学校に通っていないのに、母さんは僕にごはん代をくれる。…

『いじめRPG』第2章 ぼうけんのしょ 左子光晴

ぼうけんのしょ 9月12日 水曜日 僕は制服を着ていつもの時間に家を出た。靴箱から中学の時に履いていた、機能性だけの黒の運動靴を取り出した。いつも胃が痛くなる玄関。だけど今日は痛くならなかった。その代わり、僕の心臓はトクトクトクと早い鼓動を刻ん…

『いじめRPG』第1章 僕みたいな者 左子光晴

僕みたいな者 そうだ、今日死のう。 自分でも気づかないうちに、口からぽそりと出ていた。さっきまで晴れていた空からぽつぽつと雨が降り始めていた。横を通り過ぎたおばさんが僕の足元を二度見したが、もうそんなことはどうでもよかった。 僕は裸足だった。…