「"飼いたい"はつくれる」小学生が野良猫プロデュースによるマッチングの創出に挑戦。
猫、好きですか?
そうですか、好きですか。
わかります、可愛いですよね。
では、猫が年間どれくらい殺処分されているか知ってますか?
そうですよね、知りませんよね。
答えは約45000匹。その数なんと犬の4倍以上。
環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 [動物の愛護と適切な管理]
可哀想ですよね。
そんな可哀想な猫を救うべく、今年の1月に、うちの生徒たちが立ち上がりました。
※めちゃくちゃ座ってますが、立ち上がりました。
ネコ様お助け本部
近所に住みつくようになった野良猫、通称"ネコ様"の飼い主を、見つけるプロジェクトです。(プロジェクト期間 2018年1月〜3月31日)
メンバーは全員小学生です。
studioあおは"プロジェクト型授業"というものを採用していまして、
誰かの「〇〇したい!」という一言が、授業のスタートです。
メンバーはその都度自由。一人でやってもよし。他の生徒と協力してもよし。
外部の学生や、社会人を巻き込んでるプロジェクトもあったりします。
今回も
生徒「猫ちゃんかわいそう!」
僕「うん、そうだね。じゃあ、どうしようか?」
生徒「飼い主見つける!!」
僕「よっしゃ、やりましょう。」
という会話から、このプロジェクトがスタートしました。
今回、ネコ様お助け本部は、このプロジェクトを実行する上で、
彼らは「“飼いたい”はつくれるのではないか。」
という問いを立てました。
猫好きにその存在を知らせる、だけでなく、
「ネコ様"が"飼いたい!」と思ってもらうことが重要であると考え、
その存在自体の魅力を引き上げることを目標としました。
なので今回のテーマは「野良猫プロデュースによるマッチングの創出」。
非常に難しいテーマになりました。
※身内に買ってもらうのはNGという暗黙のルールがあります。
メンバーは
小4リーダー、
小6ライター、
小4デザイナー、
小3カメラマンの布陣で、コミュニケーション設計を通して、
ネコ様の飼い主を見つけていきます。
最初はSNSからスタート。TwitterとInstagramを立ち上げました。
一眼レフを使って、小3カメラマンが毎週毎週、写真を撮りました。
最初の写真こちら。
最近の写真こちら。
いろんな顔を撮れるようになってきた小学生たち。#ネコ様お助け本部 #飼い主募集 #ネコ #studioあお pic.twitter.com/DdRjcn5Ifb
— 川村哲也 (@Tetsu_studioao) 2018年2月26日
すごい成長じゃないですか????
自分たちで、いい写真とはどんなものか、
人気インスタグラマーの写真はどんなものか、
を調べて分析してレベルアップしていきました。
(渡辺直美さんをよく参考にしてました笑)
どんどんプロ根性も育っていきました笑
※他人の敷地内ですが、許可をいただいて、撮影しています。
会議は基本的に週2回の授業の中で行います。
会議も自分たちで行いますので、基本的に我々からアドバイス以上をすることはありません。
他人に迷惑をかける可能性があるときだけ指摘をし、やっちゃダメなことだけ教えます。
立派にアジェンダ立ててるだろ。
— 川村哲也 (@Tetsu_studioao) 2018年2月8日
嘘みたいだろ。
小学生しかいないチームのアジェンダなんだぜ。#ネコ様お助け本部#小学生#教育をアップデートせよ#studioあお pic.twitter.com/f64K4A8VnA
プロジェクト開始から1ヶ月程度で、
SNSだけでは今回のプロジェクト期間内に成果が出せない可能性に気づき、
近隣住民へのアピールのためのポスター作成も始まりました。
自分たちで撮った画像を編集して、作成していきます。
作った画像は自分たちでデザインチェック。
校正して、作り直してを繰り返します。
画像だけだとわかりにくい、と、説明文書も作成。
「SNSに飛んだほうがええよな!」とQRコードも作ってました。
そして、近所の商店街に、ポスター掲示のお願いに行きます。
計20枚のポスターを掲示していただきました。
(残念ながら写真撮り忘れました…。)
するとですね…。
プロジェクト期限ギリギリにご連絡が…!!
※これ僕らが裏で手を回したわけではありません笑
メールをくれた方に話を聞くと、
「ポスター見てたらなんか可愛くなっちゃって…。」とのこと!
なんと!!完璧!!
(完璧すぎて、八百長感!笑)
小学生が
"飼いたい"をつくった瞬間です。
彼らはビジュアルデザインでこの問いを解きました。
今は猫をどうやって連れて行くかで苦戦しているのと(笑)、
今回協力してくれたお店や、飼い主希望の方へのお礼の設計をしているところです。
プロジェクト完全終了後は5月末の成果発表に向け、準備を進めます。
※飼い主候補の方が出たため、プロジェクト期間は少し延長しました。
自分でやりたい!と言いだして、成功したのはごくいいですね。
やりたいことさえあれば、
いろんな機器を使ったり、周りの人の協力を得ることで、
いろんなことが達成しやすい時代になってきてます。
(レバレッジが効く、と言ったりします。)
学校でスマホは禁止されてるかもしれませんが、
テストは普段一人で受けなければいけないかもしれませんが、
社会に出たら、スマホなんか四六時中使うし、チームは組み放題だし、
それこそ解きたい問いだって自由に選び放題です。
子どものうちから、
モチベーションを持って、自己を拡張する経験積んどきましょう。
春からは投資のプロジェクトや、ラジオを使った授業が始まりますです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
テツ(川村哲也)
「放課後教室studioあお」教室長。
6人兄弟4番目。猫アレルギーの子もいるので、教室では飼えなかったのです…。
––––––
放課後教室「studioあお」
〒602-8374
京都市上京区一条通御前西入ル3丁目西町72 メゾンワイズ103号
Facebook:https://www.facebook.com/studio.ao.kyoto/
「いいね!」よろしくお願いします!