通りすがりの准教授が考える「子どもに必要なもの」
こんにちは。通りすがりの大学教員です。
「大学教員って普段何やってるの?」
ってよく聞かれます。
まあ、小難しい論文読んだり、論文書いたり、人前で発表したりしてます。
いわゆる『研究』をしてます。
ええ、そうです。『研究者』ってやつです。
どっかの誰かの課題を解決するために研究しています。
そういうと、周囲から「すごいですね!」とか「カッコいい!」とかよく言われます。
「いや〜全然そんなことないっすヨ〜」とか言いながら、正直、ドヤ顔してたんです。
そんなある日、道を歩いていたら、
『10歳から始める論文講座』というものを見かけたんです。
え?え?
10歳から論文書けちゃうの?
小中学生で研究者になっちゃうの?
どこでそんなことできるの?
とまあ色々と疑問が浮かんできたので、
百聞は一見に如かずです。
その現場である『studioあお』さんに1週間限定の社会人インターン生としてお邪魔させていただきました。
すでに『studioあお』内には、子供たちが起業した会社や研究プロジェクトがいくつもありました。
「うみっこ。株式会社」
「あお二才ファンド」
「松浦サイエンスラボ」
などなど。
その中でも注目したのは「マツダ総合研究所」。
「マツダ総合研究所」は海洋生物の研究を行っています。
この研究所では
「なぜ毒のあるイソギンチャクの中でもクマノミは生きていけるか?」
という点に注目し、
クマノミの生態からヒントを得て、ダイビングスーツの開発を目的としています。
とても興味深い研究です。
マウイイワスナギンチャク 出典:http://uncle-doc.livejournal.com
って、これ中学生がやっているんですよね?
これ、ふつうに研究者ですやん!
でも中学生が本当にやっているんです。
好きな研究に何時間も向き合う姿がそこにあるんです。
自分の好きなことをどんどん極めていく。
これってとても楽しいこと。
好きなことで稼いでいく。
それができたらもっと素敵だろう。
そんなことができるようにしてくれる場がここにありました。
子どもの中には、本人も自覚していない色々な可能性に満ちあふれています。
でも残念ながら今の教育現場はそれを開花させきれていません。
悲しいことに大人自身が
「好きなことだけやって稼げるわけないだろう」
って思いこんでいたりするわけです。
それにちゃんと「NO!」って言ってくれる大人がここにいました。
今、子どもに必要なもの。
それは、子どもの可能性を引き出してくれる場と、
そういう場を作る能力のある大人だと思います。
一人一人の子どもの声をちゃんと聞いてくれる傾聴力。
何がしたいのかを問いかけながら引き出してくれるコーチング力。
子どものやりたいことを授業プログラムに創り上げていく企画力と構成力。
そして何よりも子どもたちへの愛。
『studioあお』には、その能力と愛をしっかりもっている大人が集まっています。
さて、私たちはどうでしょうか。
教育現場にいる皆さん。
そろそろ大人もアップデートしませんか?
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小沢佳奈
流通経済大学 准教授(社会人インターン)
寺と猫と深夜アニメを愛する大阪人。
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放課後教室「studioあお」
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