企む職員室。[studioあおブログ]

企みつつ、育てています。

「宇宙って近い…!」と小学生2人は言いました。-THE宇宙少年ズの横顔

「宇宙って近い…!」
オレンジ色の巨大なバルーンを眺めながら、小学生2人が言った一言が忘れられません。

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「地球人のメッセージを100個集めて、成層圏から宇宙人に配信する」という奇想天外なプロジェクトに取り組む小5,6がいます。

 

「たくさんの宇宙少年たちと繋がりたい!」と彼らがはじめたそのプロジェクトが昨日、新たなステージに入りました。
2021年3月の実施に向けて220万円のクラウドファンディングを開始。

資金集め完了ののち、徳島大学佐原先生株式会社GOCCO.萩原さんなど専門家の協力を得ながら、2021年3月100組の宇宙少年ズたちと、成層圏で宇宙人との交信を目指します。

camp-fire.jp

 

宇宙は、近かった。

2020年6月27日深夜2時。僕は小学生2人を車に乗せて、高知県で行われるとあるプロジェクトの見学のため、車で京都を出発しました。

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見学に行ったのは「スペースバルーン」という巨大な気球を使って、宇宙と地球の狭間「成層圏」で科学実験を行うプロジェクトです。
この日を境に、彼らは「自分たちも宇宙に挑戦したい!」と訴えてくるようになりました。

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「宇宙人にみんなでメッセージを配信する」という一見意味不明なプロジェクトですが、そこには彼らの「全国の宇宙少年たちで繋がりたい」という想いがあります。
そこに共感してくれたたくさんのオトナたちが、今彼らを支えてくれています。

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宇宙人に向けて、成層圏からみんなの声を配信したい!

「宇宙人」っていると思いますか?彼らが言うには「絶対いる」だそうです。
確かに、UFOや宇宙人、UMAの目撃情報は都市伝説として扱われることの多い話題ですが、
現代の科学で解き明かせていない生物が、ただっ広い宇宙のどこかにいて、僕らに気づかれないように地球の近くまで来ていても、なんらおかしい話ではありません。

彼らはそんな宇宙人に向けて、スペースバルーンという巨大な気球を使って、成層圏から動画配信をしようと企てています。
iPadとスピーカーを打ち上げて、爆音で宇宙人へ動画を配信します。人類初の宇宙系YouTuberの誕生です。

▼プロジェクト詳細はこちらから▼
小学生が宇宙に挑戦!スペースバルーンで宇宙人にみんなの声を配信したい!@成層圏

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自分たちのように宇宙が大好きな少年たちと
・将来、宇宙人と暮らすってどんな感じだろう?
・宇宙人に伝えるならどんなことだろう?
と、未来の宇宙とともにある暮らしに想いを馳せる機会をつくって、彼ら彼女らと夢を共有することを目的としています。
「みんなで宇宙のこと考えたらおもろいはず!だって宇宙ってみんな好きやん!」だ、そうです。笑

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老若男女健障おりまぜた、「宇宙少年」100組を集めたい。

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★目玉リターン★ 75枠限定:1枠を複数人で利用することも可能です。

彼らのプロジェクトの最大の魅力は、「たくさんの宇宙少年たちとつながりたい!」という彼らの想いです。
「少年」という言葉には性別は関係ありません。
少年法」みたいな意味での「少年」で、女性も大歓迎です!
しかも年齢の意図も含まれません。心が少年であれば年齢も問題ないです。
このプロジェクトを通して、日本中の「宇宙少年たち」が繋がっていくんです。なんか最高じゃないですか?

動画を撮るだけで参加ができるので、たとえ入院していたとしても参加可能。これ最高ですよね?

①たくさんの宇宙少年たちが参加する!
②全国各地の宇宙少年たちが参加する!
③老若男女健障かかわらず宇宙に挑戦する!

自分の好きなことでたくさんの「少年たち」が繋がって、仲間ができていくのを見るのって、面白そう。

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しかもテーマは「宇宙人」。
彼らがどんな姿なのか。どんな生活をしているのか。地球をどう見ているのか。
誰もわからないから、誰も否定ができない。
底抜けに自由で、刺激的で、夢のあるプロジェクトなんです。やっぱり最高だ。

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「宇宙人ってどんなやつワークショップ」で出てきたアイデアたち。やっぱりタコ型とエイリアン風なやつ出てきました。

なんと費用が220万円…!クラファン文章に大苦戦…。

「え!?220万…!?そんな高いん…?」
彼らの反応に「そりゃあかかるよ〜だって宇宙だよ〜?」とか言いながら、内心「これはちょっとやばいかもなあ…。」と焦っていました…。

彼らと会議を重ねて一念発起。「小学生のうちに打ち上げをしたい」という彼らの強い意思のもと、とにかく実施に向かうことを決めました。
実は最初は11月に打ち上げを予定していたのですが、初めてのことだらけで全然思ったように進まず、3月に延期。いっくんは来年中学生なので、小学生のうちに打ち上げるのにはこの2021年3月がラストチャンスです。

特に苦戦したのがクラファンページの作成。3ヶ月間かけて、様々な実験や準備と並行しながら、文章作成に取り組みました。
書いては見てもらって直して、書いては見てもらって消して。
修正で消された文章も含めると、彼らが書いたのは累計1万5000字以上。「人生で一番の超大作だ…」とのことです。

▼超大作です…。見てください▼
小学生が宇宙に挑戦!スペースバルーンで宇宙人にみんなの声を配信したい!@成層圏

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授業だけで間に合わず、休日早朝にオンラインで集まることもしばしば…。(全員パジャマ)


子どもたちの「やってみたい!」に反応したい。

彼らはうちのプロジェクト型学習専門の教室「studioあお(京都)」の生徒で、このTHE宇宙少年ズプロジェクトは、いっくんが教室で見ていた一本のYouTube動画がきっかけで始動しました。
人気YouTuber水溜りボンドさんがスペースバルーンに挑戦する動画を見て、いっくんが「こんなんできんねや…」と発した一言から、「これ、おれらにもできひんかな?」「どうやってやるんや?」「詳しい人に連絡してみよ」と、あれよあれよという間にプロジェクトが動き出しました。

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水溜りボンドの動画を見るいっくん。嬉しそうです。


その様子に興味を示したあっくんが「おれもやりたい!」と参加表明。THE宇宙少年ズ誕生の瞬間です。

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いっくん「おれが会員ナンバー1号な!あっくんは2号やで!」
あっくん「別にどっちでもいいで」

studioあおでは、「世の中は干渉可能である」と、子どもたちに体感してもらうことを重要視しています。

THE宇宙少年ズにはこのプロジェクトを通して、たくさんの人と繋がり、たくさんの夢を描いて、全力を尽くして、「世の中って思ってたより色々できるんやな。結構おもろいな。」と、感じてくれることが、教育者としての僕の願いです。

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彼らが6月27日にスペースバルーンの打ち上げを見学させてもらった時に言った、「宇宙は近い…!」という言葉が忘れられません。
本当に強く願ったことは、その分どんどん自分に近づいてくることを、彼らに伝えたいと思っています。


小学生2人だけのために220万円は高すぎないのか。

こんなことを書いていると、
小学生2人のためだけに220万円もかけるなんて、ちょっとやりすぎだ。なんて声も出てきそうです。そう言われると、確かにそうかもしれません。
その価値については、彼らと時間をかけて話し合いをしてきました。
本当にこのプロジェクトに220万円の価値があるのか。自分たちがそれを受け取るだけの価値があるのか。彼らがその価値に対して真摯に向き合えるのか。それを時間をかけて考えるために、クラウドファンディングの文章作成にも3ヶ月以上をかけました。

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たくさんの方にチェックいただき、たくさんのアドバイスをいただきました。本当にありがとうございました。

そして、これは決して彼ら2人のためだけのプロジェクトではありません。
参加するたくさんの宇宙少年たちのプロジェクトでもあり、そして彼らの挑戦する姿を見て「小学生でもそんなことができるんだ。自分も挑戦してみよう。」と勇気づけられていく人たちのためのプロジェクトだと思っています。
彼らの文章にもあるように、彼らの挑戦が誰かの勇気になっていくと信じています。
そんなプロジェクトなら、220万円も高すぎるとは思いません。

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THE宇宙少年ズの応援を、よろしくお願いいたします。

彼らの挑戦を応援してくれる方、そして身の回りに宇宙大好き少年がいる方は、ぜひクラウドファンディングページからこちらのプロジェクトをご覧ください。

▼応援・参加こちらから▼

camp-fire.jp

 

そして、共感してくださった方は「#宇宙の皆さんこんにちは」もしくは「#宇宙は近い」のハッシュタグをつけて、ぜひ拡散のご協力いただけると嬉しいです。宇宙人の皆さんへのメッセージもぜひ添えてください。

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2020年夏に走り出した彼らですが、今でやっと道のりの1/3くらいかな…?
今後も彼らの伴走者として、THE宇宙少年ズの横顔を追っていきたいと思います。
読んでくださってありがとうございました。

《追記》
宇宙って本当に近いんですよね。
地上から宇宙まで100㎞。僕の地元、北海道浦河町から札幌まで170㎞。
うーん近い。あの時こんなプロジェクトがあれば、札幌に遊びにいくのに使っていたバス代を、ここに使ったのにな…。

studioあお 教室長
川村哲也

THE宇宙少年ズ YouTube

小5,6コンビ 宇宙系YouTuber誕生!/THE宇宙少年ズ

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この記事を書いた人

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川村哲也 Kawamura Tetsuya
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studioあお 教室長/COLEYO Inc.代表取締役
〒 602-8371 京都市上京区一条通り西町24-4
Mail:info@coleyo.co.jp
Tel:075-285-1569

 

過去出演メディア

NHKテレビ東京ワールドビジネスサテライト」/テレビ朝日スーパーJチャンネル」/関西テレビ「よ〜いドン!」/KBS「京都インディーズジョーンズ」/テレビ大阪「金曜報道スペシャル」/産経新聞京都新聞/日経TRENDY/月刊 私塾界…etc.

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