studioあおで生まれた軍鶏「からあげ」の、病理解剖からその結果について。
5月12日(日)に亡くなった、studioあおで生まれた軍鶏「からあげ」。
生まれてから約7か月の命でした。
ずっとお世話をしていた小6の女の子ふたりは、からあげが急に死んでしまった理由を知りたい!ということで、獣医師の中村先生に病理解剖をお願いすることに。
studioあおにお越しいただき、生徒たちの前で丁寧に解剖していただきました。
実はこのからあげ、バンブルフット(趾瘤症)という病気にかかっており、生徒たちはそれが原因では?と仮説を立てていました。
※バンブルフット…「足の裏に起こる皮膚及び皮下組織の以上(炎症)、感染のこと。」(http://www.torinobyouki.com/blog/2016/08/post-883-334107.html)
ですが、外傷を見た中村先生は、原因はそこではないとのこと。
内臓のほうを顕微鏡で見てみないと、詳しいことはわからないという話になりました。
空腸という腸の一部に、餌として与えていた小松菜が詰まっていたことから、餌が原因か?運動不足?など、解剖結果が出るまで、再度仮説を立てたふたり。
原因は何なのでしょう……?
解剖から約2週間後の、6月7日。
解剖結果についてのお話をお聞きできる日がやってきました。
真剣な表情で説明を聞く生徒たち。
原因を簡潔にお伝えしますと、「栄養不足による衰弱死ではないか」とのことでした。
臓器の異常やバンブルフットによる細菌の侵入が見られなかったのです。
原因の特定に役に立ったのは、主にからあげの体重。
生後7か月の鶏(食用)は、一般的に2kg~3kgになるのだそうです。
それに比べて、からあげの体重は659g。えさの量や種類が原因だった可能性が高いということです。
解剖結果については、顕微鏡で拡大した写真を用いてお話しいただき、また、からだの仕組みや各臓器のはたらきなどについても詳しくご説明いただきました。
わざわざstudioあおにお越しいただき、病理解剖、そしてその解剖結果を非常にわかりやすく説明してくださった(株)栄養・病理学研究所の中村先生、本当にありがとうございました。
病理解剖後のからあげは、ペット火葬の業者さんにお願いし、火葬を行いました。
遺骨は、教室に飾ってあります。
先日、studioあおでは「おみそ」という名前のウズラが生まれました。
今回の「からあげ」の死から学んだことを、「おみそ」の飼育に生かしていけるよう教室としても取り組んでいきます!